古橋亨梧に一部サポーターが人種差別行為か…レンジャーズは調査を開始

レンジャーズの一部サポーターが、セルティックに所属する日本代表FW古橋亨梧に対する人種差別的な行動を行なったようだ。22日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

　古橋は今夏にヴィッセル神戸からセルティックに移籍。7月31日に行われたスコティッシュ・プレミアシップ開幕節のハート・オブ・ミドロシアン（ハーツ）戦に途中出場し、新天地デビューを飾った。その5日後の8月5日に行われたヨーロッパリーグ（EL）予選のヤブロネツ（チェコ1部）戦では移籍後初先発で初ゴールを記録。8日に行われたスコティッシュ・プレミアシップ（スコットランド1部）第2節のダンディーFC戦でハットトリックを達成するなど、公式戦7試合で6ゴールを記録している。

　そんな古橋に対し、国内リーグ最大のライバルであるレンジャーズの一部サポーターが人種差別的な行為を行なったようだ。報道によると、22日にレンジャーズのサポーターが乗ったバス車内で古橋に対する人種差別的な内容の歌を歌っている動画がSNS上で拡散されたことが問題になっているという。これを受け、レンジャーズのスポークスマンは調査を開始したことを次のように明らかにした。

「現在、関係者を特定するために調査を行なっている。レンジャーズはあらゆる形態の人種差別を非難している。そのような行動を行なった人々は我々のクラブを代表するものでもなければ、クラブを応援してくれているサポーターを代表しているものでもない」

　また、この報道を受け、セルティックは公式ツイッターで声明を発表。「報告が正確であるならば、古橋亨梧に向けられたそのような不快で哀れな人種差別的な行動は絶対的な非難に値する。残念ながら、近年、セルティックの多くの選手が同様の人種差別的な虐待を受けている。すべての人に開かれたクラブとして、私たちはあらゆる形態の人種差別に断固として反対し、古橋選手を全面的にサポートする。すべての関係者が協力して、あらゆる形態の偏見に取り組まなければならない」と古橋を全面的にサポートしていくことを表明している。