オリックスの宗が東京パラ・アーチェリーの上山友裕さんにエール

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2021年08月24日 07:04  ベースボールキング

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オリックス・宗佑磨選手から贈られたバットを持ち、笑顔の上山友祐さん<写真=北野正樹>
◆ きょう東京パラリンピックが開幕!

 24日に開幕する東京パラリンピック。パ・リーグで首位をいくオリックスで好打・堅守を披露している宗佑磨が、オリックスファンでもあるアーチェリー日本代表の上山友裕さん(三菱電機)の健闘を祈っている。

 上山さんは、子供のころ父親に近鉄の本拠地だった藤井寺球場によく連れて行ってもらったことからバファローズファンに。大学時代には、京セラドーム大阪でグッズ販売のアルバイトをしていたというほどの熱狂的なオリックスファンで、そのバイトでは「売り上げトップになったこともある」という。

 宗とは今年3月に音声SNSアプリで知り合った。「もう、ずっと京セラドーム大阪で始球式をやるのが夢なんですよ」という上山さんに、宗は「ぜひぜひ、お待ちしています」と返した。

 そして3カ月後、上山さんの夢は思わぬ形で実現する。オリックスが今季から始めた大阪の街を明るくすることに貢献した地元のヒーローに始球式をしてもらう「なにわのHERO始球式」に選ばれ、6月29日のロッテ戦でマウンドにのぼることに。

 始球式の前には、初めて宗と対面し、夢の実現を互いに喜んだ。始球式の打者には宗を指名、捕手は2年目で遊撃に定着した紅林弘太郎が務めた。ボールは三塁側にそれたが、「リオデジャネイロ五輪の開会式を超える感動。首位のチームでの始球式で、こんな幸せなことはない」と声を弾ませた。

 さらにサプライズが。宗からサイン入りのバット贈られ、始球式後の記者会見では、バットを抱え「家宝にします」と笑顔で語った。

 「オリックスの選手がファンに感動を与えているように、上山を応援してよかったと言ってもらえるよう、突き詰めていきたい」と、パラリンピックでの活躍を誓った上山さんは「金メダルをとって、(オリックスが出場した)日本シリーズで始球式をしたい」と、オリックスの健闘も願っていた。

 「2番・サード」で定着し、25年ぶりのリーグ優勝に向け、快打やセーフティーバントなどの小技、安定した守りでチームに貢献する宗は「競技は違うが、同じアスリートとして応援している。金メダルをとってほしい」とエールを送った。

 東京パラリンピックのアーチェリー競技は、27日から「夢の島公園アーチェリー場」で始まる。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)

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※訂正とお詫び(2021年8月24日09時25分)
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初出時、一部「上山友裕さん」のお名前の漢字に誤りがございました。
大変失礼いたしました。訂正してお詫び申し上げます。

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