ラムズデールも期待大…アーセナルがEFLから獲得した選手たち

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2021年08月24日 17:10  サッカーキング

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サッカーキング

かつてアーセナルがイングランド・フットボールリーグから獲得した選手たち [写真]=Getty Images
アーセナルは20日、チャンピオンシップ(イングランド2部)のシェフィールド・Uからイングランド代表GKアーロン・ラムズデールを獲得したことを発表した。

 アーセナルが、EFL(イングランド・フットボールリーグ)が統括するチャンピオンシップ、リーグ1(イングランド3部)、リーグ2(同4部)のクラブから選手を獲得するのは珍しいことではない。

 イギリスメディア『planet football』は、アーセナルが2010年以降にEFLから獲得した10選手を紹介している。

■MFティム・アキノラ(20歳)

 昨年夏にチャンピオンシップのハダースフィールドから加入したMF。まだトップチームでは一度もプレーをしていないが、昨季はアーセナルU−23の一員として「プレミアリーグ2」で22試合に出場した。10歳の誕生日を迎える前に、クラブチームのアカデミーに所属する選手が少なくない中、16歳でマンスフィールド・タウン(リーグ2)に入るまでは無所属だったというアキノラ。リンカーンを経由し、2019年にハダースフィールドのトライアルに合格。しかしプレミアリーグから降格したばかりだった同クラブでは一度も出場機会がないまま、わずか一年で退団。その後、アーセナルとの契約に至った。

■GKジェイムズ・ヒルソン(20歳)

 チャンピオンシップのレディング下部組織からアーセナルU−18にローンの形で加わったのは2019年2月のこと。そのシーズン終了後にレディングを契約外となり、フリーでアーセナルに加入した。まだトップチームではデビューを果たしていないが、昨季のヨーロッパリーグ準々決勝スラビア・プラハ戦で初のベンチ入りを果たした。今年1月に交わした新契約は、クラブからの期待の高さの表れだろう。ただし、3つ年上のラムズデールの加入により、トップチームの壁が一層高くなったことは明らかだ。

■FWサム・グリーンウッド(19歳)

 2018年にリーグ1のサンダーランドから獲得した当時16歳のFWを、アーセナルは2年後にリーズへ放出した。アーセナルではU−18とU−23でプレーをしただけで、トップチームでは一度も試合に出ることがなかったグリーンウッド。リーズでは、今年1月のFAカップ3回戦クロウリー戦でトップチームでのデビューを飾り、今季プレミアではマンチェスター・Uとの開幕戦でベンチ入りを果たしている。イングランドU−18代表経験を持つストライカーは、今後の活躍でアーセナルの首脳陣を後悔させたいと思っているだろう。

■DFロブ・ホールディング(25歳)

 2015−16シーズンをチャンピオンシップの最下位で終え、リーグ1に降格したボルトンは、シーズン終了後に主力を含む多くの選手を放出。その一人が、20歳で同シーズンのクラブ年間最優秀選手にも選ばれたホールディングだった。アーセナルでも順調に成長を続けたホールディング。2018年の12月には膝に重傷い、10カ月もの長期離脱を強いられたが、復帰後は主力として活躍。今年1月には新たな3年契約を交わしている。イングランド代表DFベン・ホワイトの加入により激化したセンターバックのポジション争いにも注目だ。

■DFジョーディ・オセイ・トゥトゥ(22歳)

 16歳でレディングの下部組織からアーセナルのU−18に移籍した右サイドバック。2019−20シーズンにはローン先のボーフム(当時ドイツ2部)でリーグ戦21試合に出場し、5得点を記録した。さらなる経験を積むために、昨季はカーディフ、今季はノッティンガム・フォレストと2年続けてチャンピオンシップのクラブにローン移籍。カーディフではハムストリング負傷による長期離脱でカップ戦を含めて9試合にしか出場することができなかったが、ノッティンガム・フォレストでは加入直後からスタメンの座を与えられている。10月には23歳になるオセイ・トゥトゥ。飛躍の一年にしたいところだ。

■DFセミ・アジャイ(27歳)

 チャールトンのアカデミー出身のセンターバック。2013年に19歳でチャールトン(当時チャンピオンシップ)からフリーでアーセナルに移籍。しかしトップチームで出場機会を得ることはできず、2014−15シーズン後半からローンで加わったカーディフに、シーズン終了後に完全移籍。2019年に当時2部のウェスト・ブロムウィッチ(WBA)に加入してプレミア昇格に貢献。アジャイはレギュラーとしてチームを支えたが、クラブはわずか1シーズンで2部に戻った。25日にはカラバオ・カップ(EFLカップ)2回戦でアーセナルとの対戦するWBA。アジャイは、他のチームメイト以上に気合いが入っているはずだ。

■GKマット・メイシー(26歳)

 ブリストル・ローヴァーズ(リーグ2)のリザーブチームでのプレーが評価され、2013年10月に19歳でアーセナルに加入したGK。アーセナルでは2017−18シーズンに公式戦で2試合に出場。アーセン・ヴェンゲル当時監督も長身GKの才能を高く評価していた。しかしローン移籍で経験を積んだ後も出場機会が増えなかったメイシーは、今年1月にスコットランド1部リーグのハイバーニアンに完全移籍。正GKオフィル・マルシアーノが移籍した今季は、正GKとしてシーズンをスタートしている。

■DFカール・ジェンキンソン(29歳)

 ジェンキンソンのキャリアは負傷との戦いだ。7歳からチャールトンに所属していた右サイドバックは、19歳でリーグ1の同クラブからアーセナルにステップアップ。同じポジションのバカリ・サニャの負傷もあり、すぐに先発出場の機会を獲得。しかし、自身も疲労骨折を負い、チャンスを生かすことができなかった。2014−15シーズンはローン先のウェストハムでレギュラーの座をつかむが、翌シーズンの途中で膝の前十字じん帯を負傷。再起をかけて2017−18シーズンにはチャンピオンシップのバーミンガムにローン移籍したが、デビュー戦で肩を負傷し、わずか9試合の出場に終わった。2019年にチャンピオンシップのノッティンガム・フォレストへ完全移籍をしたが、1シーズン目の序盤に足首負傷による離脱を強いられた後は、出場機会に恵まれていない。クラブからは移籍許可が出されており、今季は開幕からベンチ外が続いている。

■MFアレックス・オックスレイド・チェンバレン(28歳)

 アーセナルがEFLから獲得した選手の中で一番の大物選手がオックスレイド・チェンバレンだろう。7歳から所属していたサウサンプトンでは、16歳の若さでトップチームでのデビューを飾った同選手。2010−11シーズンにはリーグ1の同クラブで34試合に出場して9得点を挙げ、チャンピオンシップ昇格に貢献。同シーズンのリーグ1ベストイレブンにも選出された。18歳の誕生日を迎える直前の2011年8月にアーセナルに加入。翌年にはイングランド代表デビューも果たした。2017年に4000万ポンド(約60億円)でリヴァプールへ移籍するまでにアーセナルでは公式戦198試合に出場して20得点32アシストを記録した。リヴァプール加入後は膝の負傷で2度の長期離脱を強いられ、イングランド代表からも遠ざかっているMF。21日には人気ガールズグループ「リトル・ミックス」のペリー・エドワーズさんとの間に第一子が誕生したことを発表したばかり。今季こそ完全復活を遂げたいところだ。

■FWフィリップ・ロバーツ(27歳)

 アーセナルに所属した3年間で、トップチームでの出場機会は一度もなかったロバーツ。2010年に、リーグ1からチャンピオンシップに昇格したノリッジからアーセナルに移籍。U−18チームからスタートし、リザーブチームでも試合に出場するようになったが、インヴァネス(当時スコットランド1部)にローン移籍をした3シーズン目の終了後にアーセナルとの契約は終了。その後はスコットランドやアイルランド、イングランドのノンリーグのクラブなど、計13クラブを渡り歩いたが、今年2月に6部のチェルムスフォード・シティを退団して以降は無所属となっている。

(記事/Footmedia)
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