明治安田生命J1リーグ第26節が25日に行われ、大分トリニータとヴィッセル神戸が対戦した。
電光石火の先制点だった。ニアに送られた右からのCKは相手にあたりこぼれたが、香川勇気が反応。難しい体勢からシュートを放ち、大分がファーストコーナー、ファーストシュートから得点をもぎ取った。
しかし神戸がすぐさま反撃に転じた。初先発となった武藤嘉紀がペナルティエリア右に侵入しパスを送ると、待ち構えていたのは酒井高徳。絶妙なトラップから左足を振りぬき、流し込んだ。
さらに22分、神戸が絶好のチャンスを作り出した。トラップが流れたところをアンドレス・イニエスタがかっさらい、自ら持ち込むと丁寧なシュート。コースをついたボールはGK高木駿がワンハンドでなんとかセーブした。
つぎに試合を動かしたのは神戸だった。44分、こちらも初先発となった大迫勇也が中央へ持ち込むと、やわらかいボールをゴール前へ送る。ぬけだした武藤がトラップでかわしシュートを打とうとしたが、香川のブロックに遭いシュートまで持ち込めず。このシーンではビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入し、主審によるオンフィールドレビューの結果、PKの判定になり、イニエスタの逆を突くPKで逆転に成功した。
追いかける展開となった鳥栖はサイドからの攻撃を中心に展開するが、神戸のからめ手に阻まれなかなかチャンスを創出できない。
すると87分、神戸がダメ押しの追加点を挙げた。右からのCKの流れで井上潮音がふわりとしたクロスを上げると菊池流帆が相手の上からヘディングシュート。ボールはネットを揺らし、チームに3点目をもたらした。
神戸がこのまま逃げ切り大分相手に勝ち点3を奪取。次節、大分はアウェイでサンフレッチェ広島と、神戸はホームでFC東京と対戦する。
【スコア】
大分トリニータ 1−3 ヴィッセル神戸
【得点者】
1−0 2分 香川勇気(大分)
1−1 9分 酒井高徳(神戸)
1−2 45分+4分 アンドレス・イニエスタ(神戸)
1−3 87分 菊池流帆(神戸)