今夏のユヴェントス退団が濃厚とされるポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの獲得に、マンチェスター・Uも動き出したようだ。27日、イギリスメディア『トークスポーツ』などが報じた。
C・ロナウドは今夏のユヴェントス退団を希望しており、マッシミリアーノ・アッレグリ監督も27日の会見でそのことを明言。同選手の有力な移籍先にはマンチェスター・Cが挙げられていたが、古巣マンチェスター・Uも獲得に本腰を入れており、地元のライバルとの争奪戦を制すことができると考えているようだ。
移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ記者によると、マンチェスター・Uは現地時間26日の夜から、C・ロナウドの代理人を務めるジョルジュ・メンデス氏と直接的なコンタクトを取っているという。クラブの上層部は現在、C・ロナウドに提示する年俸やユヴェントスへのオファー金額などを調整しており、まもなく正式なオファーがメンデス氏の元に届くと見られている。なお、マンチェスター・Uのフランス代表MFポール・ポグバは、現時点でユヴェントスとの交渉材料には含まれていないようだ。
現在36歳のC・ロナウドは、2003年夏から2009年夏にかけてマンチェスター・Uに在籍。公式戦通算292試合の出場で118ゴールを挙げ、3度のプレミアリーグ制覇や2007−08シーズンのチャンピオンズリーグ優勝に貢献した。また、2008年には自身初のバロンドール受賞も経験している。
なお、現在マンチェスター・Uを率いるオーレ・グンナー・スールシャール監督は、2007年夏に引退するまでC・ロナウドの同僚だった。27日の記者会見でC・ロナウドについて聞かれた同監督は、「私たちは常によいコミュニケーションを取っている。ブルーノ(・フェルナンデス)が彼とよく話をしていることも知っているよ。彼は私たちが彼をどう思っているか知っているし、ユヴェントスを去ることになったとしても、彼は私たちがここにいることを知っている」と、加入に歓迎の姿勢を示している。