28日に明治安田生命J1リーグ第27節が行われ、北海道コンサドーレ札幌と川崎フロンターレが対戦した。
前節、アビスパ福岡を相手に今シーズン初黒星を喫した首位・川崎F。2位・横浜F・マリノスとの勝ち点差は1にまで縮まっており、今節はリーグ戦4試合ぶりの勝利を目指す一戦となる。一方、ホームの9位・札幌は直近2試合で未勝利。ACL出場圏内へ向け、ホームの地で3試合ぶりの勝利を掴みたい一戦となった。
最初のシュートは川崎Fだった。9分、味方からのスルーパスでペナルティエリア右へと抜け出したFW遠野大弥が、右足を振り抜く。しかしボールを上手く捉えられず、枠の左へと外れる。遠野は13分にもペナルティエリア手前右から左足でミドルシュートを放つが、ボールは左ポストを叩き、これも先制点には至らない。
札幌の反撃は15分、左サイドからMF菅大輝が柔らかなクロスを送ると、MF青木亮太がペナルティエリア内で右足のボレーシュート。ボールは枠内を襲うが、川崎FのGKチョン・ソンリョンがゴールを守る。
その後もホームの札幌がボールを保持しチャンスを作るが、先制したのは川崎Fだった。34分、FW宮城天のペナルティエリア左からのパスを受けたFW小林悠が、反転し相手DFに身体を預けながら右足で低い弾道のシュート。ボールは右のサイドネットに吸い込まれ、それまで押されていた川崎Fがリードを奪う。
スコアが動いた5分後、川崎Fが畳み掛ける。札幌DFのクリアボールを引っ掛け、敵陣ペナルティエリア右へと向け出した小林が、右足でクロスを供給。これをDFの死角から走り込んだ遠野がダイレクトでゴールへ合わせ、川崎Fは5分間で2得点を記録した。
反撃したい札幌は、青木の右クロスからMFチャナティップが右足ワンタッチで合わせるが、ボールは惜しくも枠の左。前半は0−2のスコアで折り返す。
迎えた後半、立ち上がりから青木が立て続けにシュートを放ち、札幌が攻勢を強めていく。しかし、なかなかゴールを生み出すことはできない。札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は、67分にMFルーカス・フェルナンデスとFWジェイを同時投入。両選手はそれぞれの特徴を生かしチャンスを作るが、川崎Fも粘り強い守備でゴールを許さない。
2点リードの川崎Fは、試合終盤にかけて途中出場のMFジョアン・シミッチやMF家長昭博を中心にボールをキープし、時計の針を進めた。
結局試合は0−2で終了。小林が1ゴール1アシストの活躍を見せた川崎Fが、リーグ戦4試合ぶりの勝利を挙げた。一方の札幌は3試合未勝利となっている。
【スコア】
北海道コンサドーレ札幌 0−2 川崎フロンターレ
【得点者】
0−1 34分 小林悠(川崎フロンターレ)
0−2 39分 遠野大弥(川崎フロンターレ)