プレミアリーグ第3節が28日に行われ、リヴァプールとチェルシーが対戦した。リヴァプールのMF南野拓実はベンチ入りも出番はなかった。
ともに連勝スタートとなった優勝候補同士が早くも激突。最初の決定機はリヴァプールに訪れる。4分、ハーヴェイ・エリオットがペナルティエリアの手前から左足を振り抜くが、シュートはわずかに枠の左へと外れた。
一進一退の攻防が続くなか、試合は22分にチェルシーが先制する。左コーナーキックからリース・ジェームズがニアサイドに浮き球を供給すると、頭で合わせたのはカイ・ハフェルツ。ボールは放物線を描いてゴール右上に吸い込まれた。
リヴァプールは前半アディショナルタイム、アンドリュー・ロバートソンの左コーナーキックから立て続けに決定機。ニアで合わせたサディオ・マネのヘディングは枠を捉えられなかったが、ファーのジョエル・マティプがボールを残す。混戦のなかマティプが頭で放ったシュートは、クロスバーに阻まれる。さらにこぼれ球をマネが押し込もうとしたものの、ライン上でR・ジェームズにブロックされた。
リヴァプールがR・ジェームズのハンドを主張すると、アンソニー・テイラー主審はオンフィールドレビューで映像を確認。そして、意図的なハンドによる決定的な得点機会の阻止とみなし、R・ジェームズにレッドカードを提示した。リヴァプールにPKが与えられると、キッカーを務めたモハメド・サラーは相手GKエドゥアール・メンディの逆をついてゴール左下に突き刺し、ホームチームが試合を振り出しに戻す
数的有利のリヴァプールは、後半立ち上がりから敵陣で押し込む時間帯が続く。中央を固めるチェルシーに対してミドルシュートで揺さぶりをかけるが、相手GKメンディの好セーブもあって得点には至らない。
粘り強く戦いながらカウンターで少ないチャンスを狙うチェルシーは、84分にチャンスを迎える。敵陣中央で相手のクリアをインターセプトしたマテオ・コヴァチッチは、ロメル・ルカクに縦パス。ルカクは得意のポストプレーで溜めをつくり、追い越したコヴァチッチにスルーパスを通す。ペナルティエリア左に侵入したコヴァチッチは右足で流し込もうとしたが、マティプの妨害もありシュートは相手GKアリソンの正面に飛ぶ。
試合はこのまま終了。リヴァプールにとっては手痛い、チェルシーにとっては価値あるドローとなり、ともに2勝1分となった。次節、リヴァプールは9月12日にアウェイでリーズと、チェルシーは同11日にホームでアストン・ヴィラと対戦する。
【スコア】
リヴァプール 1−1 チェルシー
【得点者】
0ー1 22分 カイ・ハフェルツ(チェルシー)
1−1 45+5分 モハメド・サラー(リヴァプール)
【スターティングメンバー】
リヴァプール(4−3−3)
アリソン;アレクサンダー・アーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン(86分 ツィミカス);ファビーニョ、ヘンダーソン(74分 チアゴ)、エリオット;サラー、フィルミーノ(42分 ジョッタ)、マネ
チェルシー(3−4−2−1)
E・メンディ;アスピリクエタ、クリステンセン、リュディガー;R・ジェームズ(45+3分 退場)、カンテ(46分 コヴァチッチ)、ジョルジーニョ(87分 チャロバー)、M・アロンソ;ハフェルツ(46分 T・シウヴァ)、マウント;ルカク