好調ロッテを支える守護神・益田直也の安定感

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2021年08月31日 11:14  ベースボールキング

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ロッテの守護神・益田直也 (C) Kyodo News
ロッテは前カードの楽天との3連戦に同一カード3連勝するなど、現在25日の日本ハム戦から4連勝中で、首位・オリックスと2.5ゲーム差の2位につけている。

 ここまでの戦いを見るとチーム得点(438)、チーム本塁打(94)、チーム盗塁(83)がリーグトップを記録するなど、現在2位にいるのも打線の頑張りが大きい。

 その一方で、打線が挙げた得点を守り切る投手陣の存在があってこそ、チームは勝利を積み重ねることができる。リリーフ陣は唐川侑己、ハーマンといったセットアッパーが故障や不調で離脱するなか、6月にトレードで加入した国吉佑樹、開幕からビハインドゲームでの登板で結果を残してきた佐々木千隼が“勝利の方程式”に組み込まれ、その役割を果たす。さらに田中靖洋、東妻勇輔などもピンチで見事な火消しを見せる。4月終了時点で4.15だった救援防御率も、5月以降は救援防御率2.59と抜群の安定感を誇る。

 そのなかで、守護神に君臨している益田直也の存在は非常に頼りになる。パ・リーグの各球団、故障離脱や、不調による守護神の配置転換があるなかで、益田は開幕から一度も離脱することなく、抑えを務めている。

 今季は初登板となった3月27日のソフトバンク戦から2試合連続で敗戦投手と、開幕直後こそ失点したが、4月1日の楽天戦から10日の西武戦にかけて6試合連続無失点投球。5月は月間リーグトップタイの8セーブ、月間防御率0.90をマークした。

 3−3の9回にマウンドにあがった6月6日のDeNA戦で、二死二塁から大和に適時二塁打を浴び、サヨナラ負けを喫したが、この試合を最後にセーブ機会、同点の場面での失敗は1度もない。

 リーグ優勝を目指すなかで、勝ち試合をしっかりと拾い、同点の試合を引き分けで終わらせるか、負けで終わるかでは、今後大きな差が出てくるはずだ。勝ち試合はもちろんのこと、同点の場面で登板し、1イニングを無失点に抑え、引き分けで終えることができているからこそ、今の順位にいる。

 特に同点の9回のマウンドは、ファンの多くが引き分けを計算して、抑えて当たり前という心境で応援していることだろう。様々なプレッシャーを跳ね除け、きっちりと抑えてくるのはさすがだ。

 ここまで47試合に登板して、リーグトップの28セーブ、防御率2.03をマークする。8月18日の西武戦から20日のソフトバンク戦にかけて今季初の3連投、8月24日の週は今季2度目の1週間に4度登板するなど、登板数が多くなっているのが少し気になるところ。ただリーグ優勝するためには、益田の安定感、存在は欠かせない。

 2年前国内FA権を行使せず残留を決めたときに「ロッテで優勝したい」と力強く宣言した。昨年に続き今季も優勝を狙える順位にいる。今年こそ、最後の瞬間のマウンドに立っていてほしい。そう強く願っているマリーンズファンは多いはずだ。

▼ 益田直也の月別成績
3月: 2試 0勝2敗0H0S 防18.00
4月:12試 0勝1敗0H5S 防2.38
5月:10試 0勝0敗0H8S 防0.90
6月:10試 0勝1敗0H5S 防1.00
7月: 5試 0勝0敗0H4S 防3.60
8月: 8試 0勝0敗0H6S 防1.13

文=岩下雄太

このニュースに関するつぶやき

  • 開幕戦は酷かったが、最近は安定して来たと思います���åɡʾ������パ・リーグのクローザーで、何年も怪我無しで、頑張っているのは、評価したいです���åɡʾ������
    • イイネ!4
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