中国戦から合流のDF冨安健洋が意気込み「アーセナルの選手として見られるので…」

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2021年09月03日 20:58  サッカーキング

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サッカーキング

アーセナルへ移籍した冨安健洋
日本代表DF冨安健洋が、3日にオンラインのメディア対応を行なった。

 8月31日にアーセナルへと移籍した冨安は、メディカルチェックのため日本代表への合流が遅れていた。まず、移籍の心境について問われた冨安は、「チームが変わり、また新たなスタートと感じている。プレミアリーグはもともと目指していた舞台ですし、アーセナルという世界的にビッグクラブに入団出来て嬉しく思います。協会や監督と話をさせてもらって、移籍するために欧州に残させてもらったことは感謝しています。それが無ければできていなかったので」と、ステップアップの喜びを語った。

 日本代表は冨安不在のなか、2日に行われたFIFAワールドカップカタール2022・アジア最終予選オマーン代表戦で0−1の敗北を喫した。同試合の感想を問われた冨安は、積極性の欠如を敗因の一つに挙げている。

「オマーン戦は後から試合も見て、難しい展開、苦しい展開の中で結果負けてしまいました。内容が悪くても結果は譲らないことが最終予選は必要になってきます。次の中国戦はどんな内容であれ、内容伴えばいいですが、勝ち点3が必要になると思います」

「コンディションももちろんあったと思うが、入りから90分間消極的だったかなと感じました。ミスをしないようにというか、メンタル的にアグレッシブさが足りなかったと思います。相手のフォーメーションからしてサイドバックが起点になりやすかったと思うが、そこをうまく使いながら攻められれば良かったと思う。五輪のニュージーランド戦もそうだったが、どうSBにうまく渡すか、そこからどう崩すかは相手フォメに応じて、チームとしても変えていく必要があると思います」

 7日には、カタールのドーハで中国代表と対戦。同試合のプレーイメージを問われた冨安は「チャレンジしてアグレッシブにプレーすることが必要だと思います。いろいろ考えすぎず、シンプルに1試合と考えて、いつも通りプレーできれば。あとはアーセナルの選手として見られると思うので、そこのプライドも忘れずに見せないといけないと思います」と、意気込みを示した。

 アーセナルへの移籍を「迷うことなく決めました」という冨安。「イタリアでケガも増え、ここ2年間で筋肉系の怪我もした。コンディションもよくなかったですし、それに伴い、100%でできないというか、満足いくパフォは(ここ数カ月)まったくできていなかったです。この移籍をきっかけに、ポジティブな方向に向かってほしいし、向かわせないといけないと思います」と、フィットネスの改善を新天地での課題に挙げた。
 
「(セリエAの)アタランタ戦に10分くらい出ましたが、出た内に入らないくらい。五輪世代の選手はオフ無しでそのまま試合という選手も多いので、疲労もたまっていると思います。僕は休みももらえ、試合にも出ていない。疲労はないですし、逆に試合勘を取り戻さないといけないので、練習からアグレッシブにやっていきます。試合までにメンタル、フィジカルを上げていかないといけないと思います」と、中国戦に向けてのコンディション調整にも言及。改めてオマーン戦を振り返り、最終予選の難しさを口にしている。

「雨でやりづらい状況だったろうし、普段は奪って繋げているところをアンパイに外に切ったりする回数も多かったと思います。ミスをしないようにという方向にメンタルが向いていたと感じました。攻守の切り替えで、いつもは奪われたら何も考えず切り替えて即時奪回するところを1秒くらい考えて、剥がされてカウンターを受けるシーンもありました。いつもやっていることができなかったのかなと。フィジカル、メンタル的なところもあると思いますが、いつもやっていることをやれば勝てるチームだと思っています。中国戦はいつもやっていることを何も考えずにやることが大事だと思う」

「(敗北は)正直、まさかという感じではありました。でも、そういう難しさがあると聞いていたし、結果も出ているので、もう一度気を引き締め、やるべきことにフォーカスして、試合に臨みたいです」
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