明治安田生命J1リーグ第28節が10日に行われ、名古屋グランパスと徳島ヴォルティスが対戦した。
9分、名古屋が敵陣でのボール奪取からカウンターを展開。マテウスのスルーパスに抜け出したシュヴィルツォクは相手GK長谷川徹をかわすと、寄せてきた相手カカの股の間を通してシュートを放つが、カバーに入った岩尾憲にクリアされる。
名古屋は18分、前田直輝が右サイドから中央に切り込み、ペナルティエリア手前から左足を振り抜く。しかし、シュートは相手GKにセーブされる。23分にはシュヴィルツォクがエリアの外から右足を振り抜くが、これは枠の左に外れる。
34分、名古屋は前田がペナルティエリア右から折り返し、飛び込んだ長澤和輝が左足ダイレクトで合わせる。しかし、飛び出した相手GK長谷川のセーブに阻まれた。
スコアレスで折り返すと、名古屋は50分に前田が相手DF岸本武流に倒されてPKを獲得。PKのキッカーを務めたマテウスは、相手GKの逆を突いてゴール左に突き刺し、名古屋が先制する。また、岸本は決定機の阻止でレッドカードが提示され、徳島は残り時間を数的不利で戦うことになった。
名古屋は83分、右サイドの深い位置でボールを奪った成瀬竣平が高速のクロスを中央に供給。これが藤田譲瑠チマのオウンゴールを誘い、名古屋がリードを広げる。
88分には相馬勇紀が倒され、名古屋が再びPKを獲得。キッカーを務めた金崎夢生は相手GKの逆を突いてゴール左に突き刺し、ケガからの復帰後初得点を記録した。
試合はこのまま終了し、名古屋はリーグ戦2試合ぶりの白星で5戦負けなし、徳島は5連敗となった。また、名古屋は今季18試合目のクリーンシートを達成し、J1リーグのシーズン最多記録で1995年の横浜マリノス(当時は52試合制)と並んだ。
名古屋の次戦は14日に行われ、AFCチャンピオンズリーグ・ラウンド16で大邱FCと対戦。18日にはリーグ戦の横浜F・マリノス戦を控えている。一方、徳島は18日にリーグ戦で川崎フロンターレと対戦する。
【スコア】
名古屋グランパス 3−0 徳島ヴォルティス
【得点者】
1−0 52分 マテウス(名古屋)
2−0 83分 オウンゴール/藤田譲瑠チマ(名古屋)
3−0 89分 金崎夢生(名古屋)