発見者は「嫌悪感で肉を食べるのをやめた」と語る イギリスのマクドナルド本社に、「乳首の混ざったベーコンを見つけた」というクレームが届いた。実物を撮影したという写真には、確かに乳首のような白っぽく丸い形の物体が写っている。「嫌悪感で肉を食べるのをやめた」と発見者は訴えているが、マクドナルド側は「切り出した部位から考えてあり得ない」とクレーム内容を否定していると『The Sun』などが伝えた。
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英タイン・アンド・ウィアにあるゲーツヘッド在住のサイモン・ロビンソンさん(Simon Robinson、27)は、朝食のために地元のマクドナルドへ足を運んだ。サイモンさんが選んだのは、イギリスの朝マックメニューの“ベーコンロールのトマトケチャップかけ(Bacon Roll with Tomato Ketchup)”だ。
車で訪れていたサイモンさんは店内で商品を受け取ると、足早に車へ戻ってきた。そんなサイモンさんは、強迫性障害を抱えているという。
強迫性障害は「手が汚れていないか」「鍵を閉めたか」など何度も考えてしまい、確認しないと気が済まないなどの症状が現れる。あまりに頻回な確認行動により、日常生活に影響を及ぼす場合もある。
サイモンさんもこうした考えから、毎回バンズを開けて中身を確認している。いつもなら何の変哲もないベーコンとケチャップを確認し安心して口に運ぶのだが、この日は違った。
バンズを開けると数枚のベーコンとケチャップがあることに変わりないのだが、ベーコンの一部にブタの乳首のような白っぽく丸い形の見慣れない部位を発見したのだ。
ショックを受けたサイモンさんは「開けてアレを見つけたときは嫌悪感を抱きましたよ。これのせいで完全に肉を食べるのをやめました。今はベジタリアンになろうか考えているくらいです」と当時の衝撃を明かす。
普段は強迫性障害による不安からハンバーガーの中身を確認して杞憂に終わるが、「今回は確認するという行為が、完全に正当化されたようです」とサイモンさんは話す。
すぐに帰宅して母親に実物を見せると、母親も不快感を示したという。その後、写真を撮ったサイモンさんはマクドナルド本社にクレームを入れた。
「マクドナルドに連絡すると、研究室に送るので私が商品を送る必要があると言われました。でもそんなことをしたら、彼らは商品を捨ててしまうかもしれないので信じられませんよ。」
「豚バラ肉には乳首が付いていることもあると知っていましたが、私は豚バラロールを頼んではいません。ベーコンサンドイッチを頼んだのです。あえて乳首の部分は食べませんでしたが、残りは食べましたよ。」
なおマクドナルド側はサイモンさんのクレームについて、英メディア『The Sun』に「当社ではすべてのベーコンロールにバックベーコンを使用している」と明かした。
“バックベーコン”とは、ベーコンの特殊なカット方法のことだ。特定の部位を使用するのではなく、ブタのどの部位から切り出されたものかにはバラつきがある。イギリスで流通しているものは、豚バラ肉と豚ロース肉の両方合わせたものを1つのカットにしたものが多いようだ。
豚バラ肉はブタの腹部側、豚ロース肉は背中側に位置するが、マクドナルド側は「肉を切り出した場所から考えて、今回のお客様の主張は間違いであると確信しています」と今回の混入騒動をハッキリと否定している。
画像は『The Sun 2021年9月9日付「BURGER AND NIPS McDonald’s diner horrified as he finds ‘nipple’ in his bacon roll – and vows to go vegan」(Credit: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)