千賀vs.レアード!明暗を分けた“最後の1球”に高木氏「今季の悔いになりはしないかなと」

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2021年09月15日 07:31  ベースボールキング

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ソフトバンクの千賀滉大 (C) Kyodo News
◆ フォーク5連投からのカットボールを痛打

 ここまでBクラスに低迷するソフトバンクが首位・ロッテを本拠地PayPayドームに迎えての一戦。逆転優勝に向けて後のないソフトバンクは、後半戦4連勝中の“エース”千賀滉大を先発に立てたが、終盤に勝ち越しを許して逆転負けを喫した。

 試合は1−1のまま終盤に突入。7回から継投に入ったロッテに対して、ソフトバンクは7回までに103球を投じていた千賀が8回もマウンドへ。この回の先頭、藤岡裕大にヒットを許すと、犠打と四球、そして安打で一死満塁のピンチに。ここで迎えた3番・中村奨吾からフォークで空振り三振を奪って二死まで漕ぎ着けた。

 ここで迎えたレアード相手にフルカウントとなり、捕手の甲斐拓也がマウンドへ。その後、6球目に投じたカットボールをセンター返しされたが、二塁手・三森大貴が好捕を見せて一塁に送球。しかし間に合わず、この間に2者が生還して勝ち越しを許し、そのまま敗戦。首位ロッテとのゲーム差は「7.5」に広がってしまった。


 14日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でこの一戦を振り返った高木豊さんは「ポイントはレアードの打席」と述べ、その配球に注目。

 初球のフォークはボールとなり、2球目のフォークで空振り、3球目のフォークはファウルとなって追い込むことに成功したが、4球目のフォークは完全なボールとなり、5球目のフォークはいいコースにいったものの見送られてボール。5球連続のフォークでフルカウントとなって、捕手の甲斐拓也がマウンドへ行き、バッテリーが6球目に選んだのはカットボールだった。

 高木さんは「悔いが残らないように、バッテリーで次の球をどうするか確認したと思う。で、投げたのがカット。これは想像できなかった」とコメント。同日の放送でMCを務めた元捕手の大久保博元さんも、自身が捕手であれば「真っ直ぐかフォークで悩むと思う」と語り、同じく解説を務めていた片岡篤史さんは打者の立場として「フォークをマークしながら真っ直ぐはカットして逃げたい」との狙いをもって打席に入ると主張した。

 結果的に投じたカットボールをバットに当てられて内野安打となったが、高木さんは「レアードはよく打ったと思う。真っ直ぐとフォークが頭にあったと思うけど、冷静に当てにいったのが素晴らしい」と打者を称えつつも、「カットを選んだ理由がわからない」とコメント。大久保さんが「(カットボールは)フォークより当てやすい球種」と指摘すれば、高木さんも「半速球でストレートより遅い」と続けた。

 その上で、高木さんは「優勝するにはここの3連戦で3連勝しないと望みがたたれるような状況だった」ことを踏まえ、「今シーズンの全ての悔いになりはしないかなという1球だった気がする」との見解を示した。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』


【動画】千賀vs.レアードの全6球

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  • レアードもロッテで頑張っているみたいだなぁ。良かった、良かった。
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