なぜ年をとると肌がシワシワになるのか? シワができるメカニズムと予防法を皮膚科医が解説

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2021年09月17日 07:00  AERA dot.

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 年をとるごとに増えるシワ。わかっていても、この老化現象は遅らせたいものです。そもそも、なぜ年をとるとシワができるのか? そのメカニズムと予防法について、近畿大学医学部皮膚科学教室主任教授の大塚篤司医師が解説します。

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 年齢を重ねるごとに体は老化していきます。私も40歳を過ぎてから急激に白髪が増え、体力の衰えを感じるようになりました。そして顔には小じわが増えました。

 老化現象はある程度しょうがないとはいえ、可能であるならば遅らせたいものです。今回はシワができるメカニズムを解説し、その予防法について考えたいと思います。

 一般的にシワと呼ばれるものは、皮膚のキメの乱れとたるみを含めたものです。キメとは肌の小さな凹凸で、若い人の肌はキメが細かいのが特徴です。

 キメの乱れの原因に乾燥があげられます。

 皮膚の水分保持量は年齢とともに減少し、カサカサ肌に変わります。このカサカサは肌のキメにも影響しますが、皮膚病も引き起こします。代表的なものが皮脂欠乏性湿疹です。皮膚の乾燥によりかゆみが誘導され、かきむしるせいで湿疹が悪化します。まずはこまめな保湿が大切です。

 次に紫外線もシワの原因となります。

 日常生活で浴びる紫外線にはUVAとUVBがありますが、ともにシワの原因となります。論文に報告された有名な症例で、顔半分だけシワシワとなったトラック運転手の写真があります。ガラス越しに紫外線を浴び続け、顔の半分だけ皮膚老化が起きてしまいました。窓ガラスはUVBをカットしますが、UVAは通します。ガラス越しでも紫外線には気をつけ、室内ではUVAカットのカーテンなどを使用するのが良いでしょう。

 たるみに関しては皮膚の深い部分、つまり真皮に原因があります。肌の張りは膠原線維と呼ばれるコラーゲンと弾性線維と呼ばれるエラスチンによって主に保たれています。このコラーゲン線維とエラスチン線維が年齢とともにダメージを受け肌の弾力が失われていきます。



 皮膚のコラーゲンは30代をピークとし、年齢とともに毎年約1%ずつ減少していくと言われています。女性の場合はホルモンの影響で50歳ごろまでは変化が少なく、その後減少していきます。

 予防としては、こちらもできるだけ紫外線を浴びないように気をつけることです。紫外線を浴び続けた高齢者の皮膚を顕微鏡で観察してみると、真皮に存在するコラーゲンの変性がはっきりと見て取れます。紫外線でコラーゲンが変性している部分だけ青紫色に変わるのです。

 また喫煙もシワの原因と考えられています。たばこを吸っている人はできるだけ早くやめたほうが良いでしょう。

 そのほか、アカゲザルの動物研究になりますが、30%のカロリー制限がシワの抑制につながったという報告もあります。食べ過ぎは肌の老化にも良くないということでしょう。

 睡眠ジワと呼ばれるものもあります。これは寝ている間に顔を枕に押し付けたせいでできるシワです。うつ伏せで寝る癖がある人は注意が必要で、仰向けに寝ることで睡眠ジワを防ぐことができます。

 今回は、シワの原因と予防法についてまとめました。皮膚の老化を防ぐには若いころからの対策が重要です。保湿、紫外線の予防、規則正しい生活を心がけ、いつまでも健やかな肌を保ちたいものです。



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  • シワはシワでも、笑いジワを沢山増やしたい、そんな人生を送りたい(´ω`)
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