マクラーレンF1での表彰台獲得を達成したリカルド、“ヒーロー”アーンハートのNASCARシボレーをドライブへ

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2021年09月17日 13:41  AUTOSPORT web

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写真2021年F1第14戦イタリアGP表彰式 左からランド・ノリス(マクラーレン)、ザク・ブラウン(マクラーレン・レーシングCEO)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)
2021年F1第14戦イタリアGP表彰式 左からランド・ノリス(マクラーレン)、ザク・ブラウン(マクラーレン・レーシングCEO)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)
 マクラーレンのダニエル・リカルドは、きらめく銀のトロフィーと溢れ出る感動を抱えてモンツァを後にしたが、彼はシーズン前にマクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンと交わした約束のおかげで、喜びをさらに高めることになった。

 今春、歴史的なレーサーの素晴らしいコレクションを所有するブラウンはリカルドに対し、マクラーレンで表彰台に上がることができたら、リカルドのレースヒーローである故デイル・アーンハート・シニアがステアリングを握った、ナンバー3の1984年型NASCARシボレー・モンテカルロをドライブさせると約束していた。

 その偉業は、リカルドがF1第14戦イタリアGPでマクラーレンにワン・ツーフィニッシュでの勝利をもたらした先週末までは、難しいものに思われていた。だがブラウンとの約束は、スピードの殿堂モンツァの表彰台の最上段に立った時もリカルドの心の奥底に存在していた。

「彼はもしかしたらあのクルマを僕にくれるのかな?」とリカルドは冗談めかして言った。「常に表彰台が条件だったと思う。僕はあのクルマをドライブするよ」

「僕たちは優勝については一度も話したことがなかったから、僕は彼にシューズを掲げて飲めるようにしてあげたんだ。だからもしかすると彼はあのクルマをくれるかもね。素晴らしい取引だよ!」

 ウィンストンカップで7度チャンピオンに輝いたアーンハートは、残念ながら2001年のデイトナ500の最終ラップで起きたクラッシュで命を落とした。しかしNASCARのレジェンドは常にリカルドの心の特別な場所を占めることになるだろう。それはF1ドライバーにしては珍しい畏敬の念かもしれない。

「今日はふたつのことがあったようだ。ふたりのヒーローについてね。デイル・アーンハートは僕の偉大なヒーローだけど、彼のクルマのうち1台のステアリングを握るチャンスを掴むなんてクレイジーだ」

「確実に『夢かもしれないから僕の頬をつねってみて』というような瞬間になるだろう」

 また、モンツァでの感動の渦は、F1では限られた人数しかいないマクラーレンからの勝者の仲間に自身が加わったことに気づいたことからも刺激を受けた。この勝者のクラブを率いるのは、リカルドのもうひとりのモータースポーツアイドルである偉大なアイルトン・セナだ。

「もうひとりは……少し自分に酔っているように聞こえたらすまないんだけど、マクラーレンのことを考える時、僕はセナのことを考える」

「それは最初の頃の思い出だ。MTC(マクラーレン・テクノロジー・センター)のキャビネットにあるトロフィーを見たことがあるけれど、まさに同じキャビネットに僕の名前が入った優勝トロフィーが飾られるなんて、クレイジーだよ」

「それが今日のふたつの小さな出来事で、僕が感謝しているのは確かだよ。このふたつの夢のような瞬間に僕は打ちのめされたかもしれない」
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