「本音が言えない」HSPさんが本音を言えるようになる“過去の手放し方”

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2021年09月17日 17:00  AERA dot.

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HSPアドバイザーのゆりかさん
 近年注目を集めるHSP(Highly Sensitive Person=とても敏感な人)さん。共感力が高く、刺激を受け取りやすいという性質を持っています。インスタグラムフォロワー14万人を突破する人気HSPアドバイザーのゆりかさんが、繊細な人たちが生きやすくなるヒントを紹介します。「本音を言おうとすると涙が出てくる」というあなたへ。ゆりか著『本音を言おうとすると涙が出てくる』から一部を抜粋・再構成して掲載します。

*  *  *
■本音が言えなかった会社員時代

 抑えていた気持ちを言おうとすると、感情があふれ出してきて、涙が出てしまうHSPさん。

 かくいう私自身も会社員時代に、「本音を言おうとすると涙が出てくる」という経験をしました。

 新入社員時代に、ちょっぴり厳しい先輩のもとで、怒られないようにビクビクしながら仕事をしていました。

 そしていざ、ミスをして指摘を受けたとき本音では、「理不尽じゃないかな」「しんどいな」と思っている自分もいることに気づいていました。

 けれども、「怒られるのはありがたいこと」と自分に言い聞かせ、「悲しかった気持ち」や「理不尽に感じた気持ち」は抑え込んでいたのです。

 でもあるとき、その様子を見ていたパートの方から、こんな一言をかけられました。

「ずいぶん厳しくされているみたいだけど、大丈夫?」

 この言葉を聞いた瞬間に、涙で目の前がかすみました。

「つらい」という本心を言ったら、涙があふれ出してしまう自分の姿が想像できました。

 なので、「大丈夫です」と答えるのが精一杯でした。

 その後も、周りから心配の声をかけてもらったにもかかわらず、「泣くのは恥ずかしいことだ」「ダメなことだ」と思って、本心を言うことはできませんでした。

■自分の気持ちに嘘はつかない

 そんな私も退職を決意したときに、やっとつらかった本心を打ち明けることができたのでした。

 そのときに上司から言われた言葉にハッとしました。





「もっと早く言ってくれたらよかったのに」

 そこで初めて、周りの人は受け入れてくれる姿勢ができていたのに、周りを全く信用できていなかったのは自分だったということに気づいたのです。

 そのときに心に決めました。「もう、自分の気持ちに嘘はつかない!」ということを。

■新しい自分になって、「成功体験」を積もう!

 なぜ、HSPさんは自分の気持ちを抑え込んで、本音を言うことができなくなってしまうのでしょうか?

 それは敏感なゆえに、「刺激を受けないようにしよう」とするからです。

 例えば、子供の頃に無邪気に本音を言ったら、お父さんから怒鳴られてしまった経験があるとしましょう。そのときに、「自分が思っていることを素直に表現すると、怖い思いをするんだな」と学習します。そして、「相手が喜ぶようなことだけを言おう」「怒られないように本音は言わないようにしよう」と決意します(どんな決意をするかは、その子の個性が出ます)。

 こういった、幼い頃に無意識に決意したことを、「幼児決断」といいます。

 私たちにはそれぞれ、自分が生き残っていくためにとった「戦略」があるのです。でも、大人になってからも同じ戦略のままだと、生きづらくなってしまうことがあります(もちろん、幸せに生きていくために好ましい戦略もあります)。

■過去の自分を手放す

 子供の頃にした決意を、今のあなたが幸せになるように、新たに決意しなおしていきましょう。誰でもできる簡単な方法を紹介します。

1.「本音を言うと、◯◯になる」と紙に書き出す
(例:本音を言うと嫌われる、怒られる、攻撃される、誰かを傷つける)
時間はかけず、思いついたことをサクサクと書いていきます。

2.「それはどうして?」「何がきっかけで?」と深掘りしていく
 (例:本音を言うと嫌われる → 小学生のとき、友達に嫌われたから)

3.書き出した紙をビリビリと破って捨てて、これまでの信念を手放す





4.別の紙に、本音を言うことによるメリットを思いつく限り書き出す
(例:自分と気が合わない人は離れていき、好きな人と付き合えるようになる。自分らしくいられるようになる)

5.自分の好ましい未来をイメージした新しい信念を書き出す
(例:本音を言うと私はますます愛される。私は本心を伝えられるようになる)
「〜である」「〜になっている」など、断定形で書き出すことが大切です。
また「本音を抑えないようになっている」といった否定語ではなく、「本音を言えるようになっている」といった肯定的な表現で書きましょう。

6.「私は」を主語にして、小さな成功体験を積んでいく

 ここまでくると、本音を言うことに対しての抵抗がかなり少なくなっているはずです。

「私はこう思います」「私はこう感じました」という気持ちを相手に伝えていきます。

 このときに注意するポイントは、「相手はきっとこう返してくれるだろう」という期待はしないということです。

 どのように反応するかは、相手が決めるもの。

「自分の気持ちを言えた!」という、あなた自身ができた行動に、目を向けていってください。

「できたじゃん!」「すごい!」と自分のことを認めていると、いつの間にかあなたの本心を受け止めてくれる人に囲まれていきます。



【おすすめ記事】5人に1人が「繊細さん」 強みは? 周囲の対処法は?


このニュースに関するつぶやき

  • 本音を言おうとすると涙が出てくる???朝日関係者の本当のことが言えないのって何の病気ですか
    • イイネ!1
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