「マスターズだけは…」松山英樹は“ふがいなさ”を感じていた? 丸山茂樹の解釈

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2021年09月19日 07:00  AERA dot.

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写真丸山茂樹
丸山茂樹
 ゴルファーの丸山茂樹さんは、松山英樹選手の来季に期待する。


【写真】ティーショットを放つ今平周吾選手
*  *  *


 松山英樹(29)の米PGAツアー参戦8シーズン目が終わりました。


「マスターズだけは褒めたい」というコメントがありました。トップ10入りが3回だけというシーズンでしたからね。僕が英樹と何度か直接会って話したときも、そこを結構気にしてました。


 マスターズで勝ったから、そのへんは清算できるのかなと思いながらも、オーガスタで勝ったのは4月のこと。プロゴルファーはもう次の週になれば振り出しですからね。


 もちろんマスターズチャンピオンというのはずっと言われ続けていくんですけども、やはり本人の中ではきちんと安定した成績を残すことが大事。トップ10、トップ5でプレーすることによって次の優勝チャンスにつながることもありますしね。そこに届いてないふがいなさは、非常にあったんじゃないかと感じます。


 それにしても東京オリンピックから6週連続で試合に出たのは、こっちが「大丈夫かな」と心配になっちゃいました。ゴルフ場に行っちゃうとジッとしていられないタイプですからね。最後の方はゴルフというよりスケジューリングに失敗したのかなと。でも本人はそういうところも学習して、来シーズン以降はそういうことのないようにやっていくと思います。


 さて国内男子ツアーの「フジサンケイクラシック」(9月2〜5日、山梨・富士桜CC)は、今平周吾(28)が逆転で今シーズン初優勝を飾りました。


 8月に会ったときに「周吾らしくないな。頑張らないと」って話をして、彼は「ドライバーの調子が戻ってきたので後半戦から頑張ります」と。その通りになりました。最終日は頼もしいゴルフでした。飛距離は出るし曲がらないし、アプローチ、パターもよかった。


 メンタルもばっちりだったし、そういう意味では完全な横綱相撲だったんじゃないかと思います。賞金王らしいゴルフで勝ったのかなと。これで3シーズン連続賞金王に弾みがついたんじゃないでしょうか。この試合の直前に新しい所属先の会社と契約を結んだばかりでしたから、会社の方々は大喜びじゃないですか? こんな宣伝効果はないと思います。



 2位の石川遼(29)ですが、3日目までのプレーは気持ちよくリズムよく淡々とできてたように見えましたけど、最終日は前日までのスイングリズムよりは、体の動きが速くなってたり、間合いが足りなかったり。


 富士桜というモンスターコースはティーショットで少しミスすると、すぐにボギーになってしまいますから、自分の一番のウィークポイントが出やすくなるんですよね。優勝が目の前にちらついて、そういった面が出てしまった最終日だったという気がしましたね。


 最後に、「第22回丸山茂樹ジュニアファンデーションゴルフ大会」(11月14日、千葉セントラルGC)の参加者募集を近々始めたいと思います。コロナ禍にもめげず、感染対策をしっかりとして当日を迎えたいと思います。


 ジュニア育成という課題にしっかり向き合って、長く続けるのが我々のテーマです。頑張ります。


丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。

※週刊朝日  2021年9月24日号


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