動物愛護にまい進、浅田美代子が“本業”を頑張る理由「『あの人、最近見ないね』より活躍したほうが言葉に強さが出る」

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2021年09月19日 08:40  ORICON NEWS

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写真『いぬねこなかまフェス2021』に出演する浅田美代子
『いぬねこなかまフェス2021』に出演する浅田美代子
 昭和の時代から数多くのドラマや映画に出演し、バラエティーでも“天然キャラ”として活躍してきた浅田美代子。現在、彼女が女優業と並行して行っているのが、動物愛護の活動だ。その現場では、女優であることなど関係なく、犬や猫たちを救うために懸命に働く。だが、コロナ禍の現在、ペット事情にも悪い影響が出ているという。多くの人に知ってほしい現状、芸能の仕事とのリンク、そして力をくれた樹木希林さんの言葉についても語った。

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■地獄のような環境から犬を救う…、大変な活動に希林さんからの応援

――浅田さんは、長年にわたり動物愛護の活動を続けていますが、大変なことも多いのではないでしょうか?

【浅田美代子】もちろん、いろいろ大変なこともあります。悪徳繁殖業者のところに何度もレスキューに行きましたが、立ち込める悪臭や、犬たちの鳴き声など、本当に地獄のような環境で…。でも、一歩一歩地道にやりたいという思いは強いです。私の人生の節々でいつも力をくださった樹木希林さんも、「美代ちゃん、動物を助けることはすごく良いことだから、頑張りなさい」って応援してくださっていました。動物愛護のためのオークションを行ったときも、ご自身のお着物を出していただいたりしましたね。しっかり頑張っていきたいです。

――最初、浅田さんが愛護活動を行うようになったきっかけは?

【浅田美代子】もともと2匹の犬がうちにいたのですが、私の母が亡くなったとき、すごく犬に助けられて、それによって私は立ち直れたんです。そのうちの1匹が17歳で亡くなったとき、なにか恩返しができたらいいなと感じて、殺処分になりそうだった子を引き取ってみようと思ったんです。そこから動物愛護活動をするようになりました。

――著名人が多く登場する『いぬねこなかまフェス』(9/21 オンライン開催)にも、何度も参加していますね。

【浅田美代子】もともと、フェスの主催者と「こういうことをやりたいね」という話をしていたんです。2014年に初めて渋谷公会堂で開催したときも反響があって、こういうことは続けることに意義があるということで、毎年開催するようになりました。

――どういった反響が届いていたのですか?

【浅田美代子】フェスには動物愛護の知識がある方が来てくださることが多いのですが、参加してくださる著名人の方を観たいという方もいらっしゃるんです。そういう方から「ワンちゃんやネコちゃんの状況をフェスで知りました」「私も保護猫、保護犬を迎えました」という声をもらうと、現状を知っていただくことはとても意義のあることなんだなと感じていました。

――長く活動を続けてきて改善されてきたこともあると思いますが、現状をどのように感じていますか?

【浅田美代子】昨年、動物愛護法が改正され、悪徳繁殖業者への法整備は少しずつ行われています。でも、悪いことを考える人がいるので、まだまだ完ぺきではないと思います。むしろ、飼う人のモラルの改善が必要なのかなと思っていて。ペットショップなどで簡単に命が買えてしまう。ただ可愛いから、寂しいからという理由だけで簡単に購入する人が多いんですよね。特に今は、コロナ禍で自粛生活が長くなり、ペットがすごく売れています。でもこの1年半ぐらいで、すでに「飼えない」と保健所に持ち込まれているワンちゃん、ネコちゃんがたくさんいるんです。

――コロナ禍になってペットを飼った人が、もう手放してしまうんですか?

【浅田美代子】信じられないと思いますが、これが現実なんです。命というよりはモノ感覚なんでしょうね。「予想よりも大きくなりすぎた」とか「SNS映えしないから」なんて理由で、簡単に保健所に持ち込まれたりするんです。あとは、老犬になって医療費が掛かるから…という人もいます。長年一緒に過ごしたのだから、ワンちゃんも捨てられることがわかるでしょう。本当にひどい話です。

――買う側のモラルというのは、どのように改善されていくべきなのでしょうか?

【浅田美代子】命を預かるということをしっかり認識する必要があります。あとは、「可愛いから」、「目と目が合って運命だと思った」というような簡単な気持ちで買わないこと。長生きすれば、15〜20年一緒に過ごす命なので、しっかりとしたブリーダーさんを見つけて、予約をして、そこから繁殖するというような仕組みにしていく必要があると思います。

――それでも、少しずつですが殺処分の頭数も減ってくるなど、成果も見られていると思います。

【浅田美代子】それは感じます。私も自宅で散歩していると、保護犬を引き取って暮らしている方と出会うことが多くなりました。もちろん、保護犬・保護猫がいなくなる世の中が一番理想なんですけれどね。

――動物愛護の活動をすることで、浅田さん自身、気づきはありましたか?

【浅田美代子】私が最初に引き取った子も、虐待をされていたのか、最初は人間のことを信じていなかったんです。でも、一緒に暮らすことで徐々にまた人を信用してくれるようになった。私は一度嫌いになってしまうと二度と会いたくないと思ってしまうタイプだったのですが(笑)、つらい思いをしてもまた人を許してくれる、そんな犬たちの姿を見るとすごく勉強になりました。

――女優という仕事にも、動物愛護の活動は影響を与えていますか?

【浅田美代子】お芝居という部分では、そこまでは繋がっていないかもしれませんが、しっかりと本業を頑張っていれば、動物愛護を伝える言葉にも、強さが出るとは思っています。「あの人、最近見ないね」と言われるより「活躍しているね」と思われた方が、私が伝える言葉も強くなると思うんです。その意味では、芸能の仕事も動物愛護の活動も、リンクしていると思います。

――今年5月に行われた『第30回日本映画批評家大賞』では、助演女優賞を受賞され、樹木希林さんのお着物で授章式に参加されましたね。

【浅田美代子】受賞した『朝が来る』の河鹹照監督とは、希林さんとの縁が大きかったんです。振り返ってみると、私の人生の節々に希林さんがいてくれました。

――浅田さんのエッセイ『ひとりじめ』でも、希林さんとの思い出が書かれていますね。

【浅田美代子】希林さんが亡くなられてちょうど3年になるんですよね。希林さんとの思い出や、これまでの私の人生のこと、動物愛護のことにも触れています。動物愛護と言えば、私が『エリカ38』という映画に出演したとき、説得するシーンで悩んでいたら、希林さんが「美代ちゃんが動物愛護の話をしているとき、人が変わったようにすごく格好良く話しているのよ。そういう感じでやればいいんだよ」ってアドバイスしてくださったこともありました。

――いろいろな思いを胸に、今後もますます女優業に歌に…精力的に芸能活動をする浅田さんが見られそうですね。

【浅田美代子】歌はないです(笑)。フェスでは歌うんですが、それは「赤い風船」という歌の歌詞が、愛護センターにいる子たちのように感じると言われたので、歌うだけで(笑)。

――そうなんですね(笑)。では、フェスを通じてどんなことを伝えたいですか?

【浅田美代子】保護犬、保護猫がいなくなるような世の中になればいいなと思っています。まだまだ道半ばで、私が生きているうちにすべてが解決されるとは思っていませんが、せめて若い人たちが受け継げるような道筋はつけていけたらと思います。

(文:磯部正和)

■『いぬねこなかまフェス 2021〜動物愛護週間にオンラインで集まろう〜』
9月21日(火)18:30〜21:00(予定)
https://streaming.zaiko.io/_item/342494

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