垂れ乳を「整胸」するオッパイのアンチエイジングとは?

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2021年09月19日 16:00  AERA dot.

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写真※写真はイメージです (GettyImages)
※写真はイメージです (GettyImages)
「年を取れば、そりゃ垂れるでしょ」。最初は確かにそう思った。だが、あらためて「なぜ垂れるのか」を調べたら、予想以上にさまざまな要因が重なっていた。美と健康を両立するエイジングケアの道はあるのか、探ってみた。


【乳房のリストアップ術(外科手術)のメリット・デメリットは?】
*  *  *


「胸の下垂が気になって、温泉旅行などにも行けません」


 週刊朝日のアンケートにそうコメントを寄せてくださった、48歳の女性・Kさん。


「なんとなく気になりだしたのは35歳を過ぎたころから。若いときから胸は大きいほうだったと思いますが、40歳を過ぎたあたりからはコンプレックスになりました」


 下着を購入するたびに専門店でサイズをチェックするなど、下着選びには気を使っているが、


「脱いでしまえば補正効果はゼロ。外科手術など根本的な解決方法に興味があります」


 胸を美容医療で整えるとは、どういうことなのか。自由が丘クリニック院長・佐藤英明医師に話を聞いた。



 バストの土台にあるのは大胸筋だ。その筋膜の上に、脂肪や乳腺からなる乳房があり、それらの組織をクーパーじん帯と呼ばれるじん帯が支えている。佐藤医師によれば、乳房が下垂する理由はさまざまだという。



閉経を過ぎると乳腺がしぼみ、脂肪と入れ替わる。脂肪のほうが柔らかいため、垂れやすくなる。


バストの大きい人や乳腺より脂肪が多いタイプはじん帯が伸びやすく、垂れやすい。


加齢とともに皮膚の弾力が衰え、垂れる。


加齢により乳腺・脂肪ともにしぼんで垂れる。


乳腺が大胸筋の筋膜から滑り落ちてしまい、垂れる。





 こんなにも「垂れる」理由があったとは!


「どんな理由で、どの程度垂れているのか、まずは状態を判断して、適切な対処法を考えます。バストが大きいために垂れている場合は、脂肪や乳腺の一部を切除して乳房を縮小、皮膚を縫い縮めてバストアップを図ります。一方、全体がしぼんでハリがなくなっている場合は、豊胸手術でボリュームアップさせます」(佐藤医師)



 乳房下垂の診断基準には「Regnault分類」が用いられる。



「形を整える上で大切なのは乳頭の位置です。標準的で美しいバランスとされる高さは、わかりやすく言うなら、ひじから肩までの二の腕の真ん中あたりにあるのがよい、とされています」



 では実際、どんな術式があるのだろう。


「乳房縮小術やインプラント(シリコーンバッグ)を挿入する豊胸術などの外科手術のほか、自分の脂肪を注入する方法が世界的には標準的治療となっています。しかし、わが国では非吸収性素材またはヒアルロン酸など吸収性の注入物(充填剤、フィラー)を注入する治療法が圧倒的に多く行われています」


 こう語るのは、一般社団法人「日本美容外科学会」監事で北里大学形成外科・美容外科客員教授の大慈弥裕之医師だ。


 注入治療は手術に比べて費用も安く、入院も不要。傷痕も残らなくて済む、などのメリットが訴求されて人気だというが、「美容外科学会ではこうした手法は推奨していません」(大慈弥医師)。


美容と健康を両立する手術も



 日本では60年以上前からさまざまな充填剤を注入する豊胸術が行われてきたが、後に重度の合併症や後遺症を生じる例が絶えず、2019年に学会合同で「非吸収性充填剤を豊胸目的に注入することは実施するべきでない」とする共同声明を発出した。また、昨年公表された美容医療診療指針でも「推奨しない」とされているのだ。


「美容医療は自由診療のため、一般の保険診療よりも医師の裁量が大きく、未承認の医療材料が多く使用されています。安全性や有効性が確認されていない素材を使うことも、施術方法も医師の自由。こうした注入治療を希望する場合には、何を・どのように体内に入れるのか、数年後に後遺症が出るリスクはないのか、慎重に検討すべきです」


 一見手軽な方法よりダウンタイム(術後の回復にかかる時間)が長い手術のほうが、確実で安全な場合も多いとも。


「たとえ注入するのが自分の脂肪だとしても、医師の技術次第ではトラブルもある。外科手術なら患部を直接観察しながら状況判断して操作できる。整胸方法としても手術のほうが確実で優れているものも少なくありません」(大慈弥医師)



 2013年、アメリカの俳優、アンジェリーナ・ジョリーさんが将来の乳がんリスクに備えて、健康な乳房の切除手術を受けたことを公表し、大きな話題となった。大慈弥医師はこうした「将来のリスクに備えた切除と再建」についても賛成する。


「遺伝的に乳がんの可能性が高いならば、発症前に切除し、理想的な乳房を再建するのは、健康面・美容面ともによいこと。セレブだからできたこと、と言われるかもしれませんが、2020年4月の診療報酬改定で、予防的乳房切除も保険対象になりました。高額療養費制度もありますから、自己負担は十数万円程度。50代以降の乳がん発症率も上がっていますから、乳がん検診を必ず受けつつ、予防措置として検討する価値はあるでしょう」


 見た目の悪さだけでなく、「健康上の理由からも、ぜひ整えたいのが陥没乳頭です」と指摘するのは新宿美容外科・歯科院長の酒井成身医師だ。陥没乳頭のほとんどが先天的なもの。右の写真のように、乳頭が陥没して、刺激しても出てこない状態だ。乳管が詰まって乳汁が出ないなど、妊娠・出産・授乳時に悪影響が出る可能性もある。酒井医師は独自の「酒井法術式」で、乳管を傷つけることなく、授乳も可能な状態で陥没乳頭を解決する医師として、高く評価されている。


「陥没を放置した結果、高齢期になってからトラブルになることもある。乳汁は出なくても、何かしらの分泌物は出ているので炎症が起こりやすく、乳腺炎に発展することもあります」(酒井医師)


 前出の大慈弥医師も「乳がんの症状として、後天的に陥没乳頭になる可能性はある」と指摘する。後天的に陥没した、若いころから陥没を放置している、という人は、早めにチェックしたほうがいいかもしれない。(ライター・浅野裕見子)

※週刊朝日  2021年9月24日号より抜粋


このニュースに関するつぶやき

  • やっと本当に乳のことを書いた記事が出た。下着は全く関係なし。垂れたのがいやなら美容外科手術のみ。妊娠すると胸でかくなるし乳をやれば乳首が伸びるんで「妊娠や授乳をしない」も美乳のためには正解
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