38歳会社員、貯蓄8200万円。労働で精神的・肉体的に疲弊し、今の働き方をいつまで続けるか……

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2021年09月19日 20:11  All About

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写真家計の悩みにお答えする「マネープランクリニック」。ご相談者は、今の働き方をいつまで続けるかを悩んでいる38歳の男性会社員の方。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
家計の悩みにお答えする「マネープランクリニック」。ご相談者は、今の働き方をいつまで続けるかを悩んでいる38歳の男性会社員の方。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

いつまで借家住まいができるのか?についても悩みます

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回のご相談者は、今の働き方をいつまで続けるかを悩んでいる38歳の男性会社員の方。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

相談者

Kさん
男性/会社員/38歳
埼玉県/借家

家族構成

ひとり暮らし

相談内容

今の働き方をいつまで続けるか、悩んでおります。比較的収入の良い職に恵まれていると思いますが、労働時間の長さやのプレッシャーの重さから、精神的・肉体的に疲弊しており、より負担の少ない働き方を考えております。

ただ一方で、支出の管理が甘く、改善の必要を感じているのと、いつまでも借家住まいができるのか?できないなら、いつごろ家を買うべきか?家を買うなら今の仕事を続けるべきではないのか……など、思い悩んでおり、ご相談にいたった次第です。

家計収支データ

Kさんの家計収支データは図表のとおりです。
相談者「K」さんの家計収支データ


家計収支データ補足(相談者コメント)

(1)ボーナスの使い道
昨年はふるさと納税30万円、借家の更新20万円、医療費15万円、家具家電・衣服などの買い物予備費15万円、残りは貯蓄です。借家の更新費用は2年に1度発生、医療費は昨年限りの見込みです。コロナ禍以前は旅行予算として年間50万円程度を計上していました。

(2)投資商品について
単身かつ、定職に就いていることから、かなりリスクを取っている自覚はあります。以前は普通預金以外ほぼすべて投資に回しておりましたが、今年度に入ってから自身の現状を考慮しまして、少しずつ換金を進めております。なお上記とは別に、確定拠出年金の積立が1000万円程度あります。

(3)家計収支について
あまり厳密に管理はできておりません。毎月の貯蓄15万円というのも明確に設定・先取り等などしているわけではなく、余った分が結果的に貯まっている状態です。ただ、昨年1年間での証券口座への入金額から考えるに、収支差分の大半も貯蓄に回っていたのだろうとは思います。普通預金額が一定額を超えた際に証券口座へ移管しています。

(4)趣味娯楽費について
あまり厳密に管理できておらず、結果的に毎月6万円ぐらい使ってしまっている、という状態です。スポーツジム1万円、各種会費・サブスクなど5000円、映画・書籍購入など5000円。あとは交際費・外食などに4万円程度回っているのだと思いますが、仕事面の付き合いが多く、今の職場を離れれば1万円程度になるように思います。

(5)加入保険について
積立型生命保険=毎月の保険料1万円。生命保険控除目当ての商品で、保障はほぼありません。単身のため保険自体にあまり必要性を感じておりません。

(6)働き方について
なかなか難しいですが、これまでの職歴を活かし、かつ希望程度に負担の少ない働き方となると、それほど選択肢は多くないのかもしれません。仮にそのような職を見つけられた場合、おそらく額面年収は600万〜800万円程度ではないかと思います。

(7)住まいについて
住宅購入について、あまり考えたことがないのですが、単身ですのでマンションではないかと思います。その場合、一都三県の範囲であればこだわりはありません。広さは40〜50平米程度でしょうか。

(8)今後のライフイベントについて
結婚の予定や、起業など、大きな出費や生活スタイルが変わるイベント、出来事など、現時点では想定しておりません。

FP深野康彦の3つのアドバイス

アドバイス1:生活を変えるきっかけになるなら、マンション購入OK
アドバイス2:年収が減っても年間300万円程度の貯蓄も可能
アドバイス3:長い人生。一度立ち止まって自分の時間を大切に

アドバイス1:生活を変えるきっかけになるなら、マンション購入OK

一般論としては、家を購入し長期にわたるローン返済を考慮すると、働き方が変わる可能性があったり、家族構成が変わる可能性があったりする場合は、慎重に検討すべきです。しかしながら、Kさんの場合は、金融資産が十分にあり、現時点で、キャッシュで購入しても問題ありません。逆に、家を買うことをきっかけにして、今の生活を変えるという発想でもいいように思います。

Kさんのご相談で気になるのは、家を買うか買わないか、買うならいつか、ということではなく、今の働き方に心身ともに疲弊されていることです。より負担の少ない働き方を考えておられるとのことですが、働き方とともに、生活の変化もKさんの場合は、大切なのではないかと思います。

おそらく家を買わずに、転職で収入が減少しても、生涯、金銭的に困ることはないでしょう。現在も、家計管理は多少ゆるくても、しっかり貯蓄ができています。少し貯蓄ペースがダウンしたとしても、問題ないでしょう。

コロナ禍の今、ストレスを発散したり、生活にうるおいを与えるような行動は、なかなか難しいことです。Kさんがうまく対応できているのか心配になります。家を買う、という大きな決断をすることで、生活に張りが出てきたり、住まいを整えていく楽しみを見つけたりすることができれば、仕事オンリーの生活を変えることができるのではないでしょうか。

アドバイス2:年収が減っても年間300万円程度の貯蓄も可能

仮に来年、家を購入し、働き方も変えて、手取り年収が550万円程度になったとします。住居費は固定資産税を考慮しても現在の16万円から4万円程度に抑えることができますので、毎月の支出は約20万円。年間で240万円です。手取り年収が550万円になっても、年間300万円は貯蓄できることになります。60歳までの21年間で6300万円です。

これだけでも、老後資金としては、十分ではないでしょうか。

現在の金融資産の大半は投資に回っています。Kさんが徐々に売却して、証券口座に移している、という段階ですから、家を購入するのであれば、株式はいったんすべて売却し、購入資金にあてることをおすすめします。できるだけ現預金を手元に残しておくことも重要です。

6000万円程度の購入予算で、諸費用を300万円とすると、手元には1900万円が残ります。Kさんからすると、やや不安に思われる金額かもしれませんが、上記のとおり、年収が減少しても、60歳までに6300万円上乗せでき、さらに確定拠出年金が現時点でも1000万円ありますから、合計すると9200万円です。

何も心配することはありません。貯蓄のペースが少し落ちたとしても、老後資金への影響は小さいといえるでしょう。

マンションについては、ある程度の広さがあり、売却しやすいなどの立地面にも注意してください。都心である必要はありませんが、終の棲家とするには、まだ若すぎます。今後の買い換えの可能性も考慮しておくといいでしょう。

アドバイス3:長い人生。一度立ち止まって自分の時間を大切に

マネープランとしては、家を購入してもいいし、しなくてもいい。転職して負担の少ない働き方にしてもいいし、多少家計管理が甘くても現状のままでいい、ということになります。

ただし、このまま仕事を続けていくと、健康不安があり、働けなくなることが一番のリスクとなるのではと心配になります。Kさんはまだ38歳。ここまで仕事を頑張ってこられ、これだけの金融資産を築かれたのは立派です。しかし人生はこの先もまだまだ続きます。一度、人生のアクセルを緩め、少し立ち止まって自分の時間を大切にしてもいいのではないでしょうか。

Kさんは自分の中で、ある程度答えを出しておられるのだと思います。生活パターンを変えるきっかけになるのであれば、思い切って家を買う、という選択もありだと思いますよ。

どうか、健康第一で、Kさんが納得のいく決断をされることを願っています。

相談者「K」さんから寄せられた感想

アドバイスをいただき、大変ありがたいです。現在の仕事を続けるべきでないとは思っておりますが、家を買う・買わないにかかわらず、やはり何とかして次の仕事を見つけないことには、当面は現状維持せざるを得ないのかな……と理解いたしました。ありがとうございました。

教えてくれたのは……深野 康彦さん

マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金まわり全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。

取材・文:伊藤加奈子
(文:あるじゃん 編集部)

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