ラ・リーガ第5節が19日に行われ、バレンシアとレアル・マドリードが対戦した。
ここまで4試合を終え、ともに3勝1分でリーガの1位と2位に並ぶバレンシアとレアル・マドリード。新指揮官のもと好発進を切った両チームの対戦は、ホセ・ボルダラス監督のバレンシアがカルロス・ソレールやゴンサロ・グエデス、マキシ・ゴメスら、カルロ・アンチェロッティ監督のレアルがカリム・ベンゼマ、エデン・アザール、ヴィニシウス・ジュニオールらを先発起用した。
序盤からインテンシティーの高い試合が進んだものの、バレンシアにアクシデント。15分にC・ソレール、23分にティエリ・コレイアが立て続けに負傷交代となる。一方のレアルも、26分にダニ・カルバハルがケガでピッチを後にしルーカス・バスケスを投入する。
スタメン2人を失ってなお好調ぶりを見せレアルを脅かすバレンシアは、28分にM・ゴメスがエリア内で倒されるもVARの末PKの判定はなし。その後もゴールに迫るシーンを見せたものの、ティボー・クルトワのセーブもあり前半はスコアレスに終わる。
後半も勢いを強めていくバレンシアは50分、ユヌス・ムサが右サイドを突破しマイナスに折り返すと、フリーのグエデスが絶好の位置からシュートするもわずかに枠を捉えられない。さらに54分にもムサの仕掛けから、今度はウーゴ・ドゥーロが左足で狙うもクルトワがキャッチする。
すると迎えた66分、バレンシアは右からアーリークロスが上がると、ルーカス・バスケスがクリアできなかったボールがファーサイドへ。これを待っていたドゥーロが左足のボレーで叩き、ついにレアルのゴールをこじ開けることに成功した。
流れを変えたいレアルはその直後、エドゥアルド・カマヴィンガとロドリゴを投入。すると73分にはロドリゴがボレー、75分にはベンゼマがミドルで狙うも、このチャンスはモノにできない。
そして86分、スタミナ切れを見せるバレンシアを押し込んだレアルは、ベンゼマからヴィニシウスへラストパスが渡る。これをゴール左寄りからダイレクトでシュートすると、ヴィニシウスのシュートはDFに当たってコースが変わりゴールに吸い込まれた。
一気に流れを掴んだレアルはさらに88分、ヴィニシウスが左から正確なクロスをあげると、中央に飛び込んだのはベンゼマ。混戦の中で競り勝ち、ヘディングで劇的な逆転ゴールを手にした。
試合はこのまま終了。最終盤に一気に試合をひっくり返したレアルが勝ち点3を手にし、リーガ単独首位に躍り出た。一方前半の負傷者発生も響いたバレンシアは、今季初黒星を喫している。
次節は22日、バレンシアはアウェイでセビージャと、レアル・マドリードはホームでマジョルカと対戦する。
【スコア】
バレンシア 1−2 レアル・マドリード
【得点者】
1−0 66分 ウーゴ・ドゥーロ(バレンシア)
1−1 86分 ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)
1−2 88分 カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)