ヒュー・ジャックマン主演『レミニセンス』本編冒頭圧巻の1カット映像&メイキング

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2021年09月20日 07:00  ORICON NEWS

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写真映画『レミニセンス』(公開中)(C)2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved
映画『レミニセンス』(公開中)(C)2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved
 『グレイテスト・ショーマン』「X−MEN」シリーズで、エンターテイメント界の最前線を駆け抜けてきたヒュー・ジャックマンが主演する映画『レミニセンス』(公開中)の本編冒頭映像と、“実際に水の中で撮影する”ことにこだわった撮影のメイキング映像を紹介する。

【動画】『レミニセンス』本編冒頭圧巻の1カット映像&メイキング

 先日、2019年に公開されたアニメーション映画『ハロー・ワールド(HELLO WORLD)』の監督を務めたほか、人気小説「ソードアート・オンライン」のアニメーション版を手がけた伊藤智彦氏を迎えて実施された『レミニセンス』のティーチインイベントで、伊藤氏が師匠である細田守監督から「映画の冒頭5分は、ドラマ的なものでは視聴者がついてこられないため、技術を見せろ」という教えを受けて自身も心掛けていると語っていたのだが、『レミニセンス』の冒頭はまさにそのお手本のような“技術”の塊。

 飛ぶ鳥の目線で、海から徐々に水に沈んだ街へと映像が流れていくと、廃業した遊園地にセットを建て、さらにそのセットを浸水させて撮影した映像につながっていき、最後はヒューが演じる主人公ニックが現れ、水の中に落ちているトランプのカードを手にする。

 夜の海の映像は水や炎のCGに定評があり、マーベル作品や「モンスター・ヴァース」シリーズなどさまざまなハリウッド大作でCGを手掛ける制作会社スキャンラインVFXによるもので、世界最先端のCGと圧倒的な規模のリアルなセット撮影による映像、そして如何にも意味ありげな“ハートのQ”のトランプと、つかみとしては完璧。この映像のあと、果たしてどのような物語が展開されていくのか…?

 本作の舞台は、都市が海に沈み、水に支配された世界。監督は、『ゲーム・オブ・スローンズ』の視聴者数を抜き全米を騒然とさせた、HBOのドラマシリーズ『ウエストワールド』の成功で一躍注目を浴びたリサ・ジョイ。

 リサ監督は作品の世界を映像と音楽で伝えるために、信頼のおける『ウエストワールド』のスタッフに声をかけ、撮影のポール・キャメロン、美術のハワード・カミングス、編集のマーク・ヨシカワ、音楽のラミン・ジャヴァディを本作でも招集。

 「美術のハワードは無理な注文に慣れていますし、いつも不可能を可能にしてくれる。まさに超人力の持ち主なんです。今回は『マイアミ一帯を冠水させてほしいの。それもニューオリンズで』とお願いしたんですが、 ハワードは笑いながら『了解。マイアミを水浸しにしてみせましょう』と約束してくれました」と旧知の仲であるからこそのやり取りを明かした。

■街の一区画を実際に浸水させて撮影

 メイキング映像では、ニューオリンズの廃業した遊園地跡にマイアミを模したセットを建設し、実際に水に沈めた中で撮影に臨んでいるキャスト、スタッフ陣の姿を見ることができる。ボートを漕いでいるヒューを水に浸かりながら撮影するカメラマンや、笑顔でセット内を歩くリサ監督の姿が印象的だ。

 こうして、ニューオリンズにある廃業した遊園地“ジャズランド”にマイアミを建設することが叶ったリサ監督は「全員が長靴と防水ズボン姿でボートを追いかけるはめになりました。でも、楽しい現場になったし、イメージ通りの画を撮ることができたんです。キャストをはじめ、セットを用意してくれ、水中撮影を敢行したスタッフに心から感謝しています。実写にはCGでは出せない良さがある。実物のセットの中で撮影した映像は迫力が違います」とこだわり抜いた撮影現場に自信をのぞかせた。

 また、主人公のニックが働く“バニスター&アソシエイツ”の事務所のシーンのために、制作チームはニューオリンズのフレンチクオーターの一区画を1フィート(約30センチ)の高さまで実際に浸水させて撮影。それも市の条例に従い、撮影期間中ずっと2時間おきに排水しなくてはならなかったというエピソードが明かされる。

 リサ監督の熱意には主演を務めたヒューも「リサは監督として伝えたいことが山ほどあると思う。私が芝居を学んでいた時は『映画には何か伝えたいことがなければいけない』と教えられたが、リサは間違いなくそれをやっている。この映画は意図的にそう遠くはない未来を想定している。マイアミに影響を与えている気候変動に、所得格差を取り巻くあらゆる問題等、起きている多くのことは今まさに表面化してきていることだ。私はそんな映画が好きだ。一方ではエンターテイメント性と素晴らしいストーリーで魅了する」と称賛。

 「もう一方で、観る者の記憶に残り、映画館を出たときに外の世界を違った視点で見るようにさせてくれる。そんな映画だ。そしてリサはその能力をしっかり持っている」と、本作の完成度に太鼓判を押した。

 本作は、《記憶潜入(レミニセンス)エージェント》として暗躍するニックが、検察からの依頼で、瀕死の姿で発見された新興勢力のギャング組織の男の記憶に潜入し、その記憶から映し出される事件のカギを握る謎の女性メイを追っていくうちに、予測もしなかった陰謀へと巻き込まれていくSFサスペンス。

 『ダークナイト』『インターステラー』の脚本を兄クリストファー・ノーランとともに務めたジョナサン・ノーランが製作として参加しており、兄と極めた時間軸マジックをさらに進化させ、本作では人間の記憶を可視化。海水面の上昇というシビアな問題を描きつつ、記憶に隠されたトリックの謎解き、ヒュー・ジャックマンの水中アクション、そしてラブストーリーといった娯楽ても楽しめるストーリーに仕上がっている。


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