世界的なスター候補揃い…久保建英の“バルサ時代”の元同僚、最も出世するのは誰?

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2021年09月20日 18:00  AERA dot.

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写真東京五輪で活躍し更なる飛躍が期待される久保建英 (c)朝日新聞社
東京五輪で活躍し更なる飛躍が期待される久保建英 (c)朝日新聞社
 10歳でスペインに渡りバルセロナの下部組織である「ラ・マシア」で約4年間プレーした久保建英。その後、久保はJリーグのFC東京を経てレアル・マドリーに移籍し、今季はレンタル先のマジョルカでプレーしているが、「ラ・マシア」時代にともに時を過ごした選手も久保と同様に所属チームで大きな期待を背負いプレーしている。今後の飛躍が見込まれる久保の“元チームメイト”4選手ピックアップし、今の現状をまとめてみた。


【写真】なぜあそこまで…“号泣”する久保建英はこちら
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■アンス・ファティ(18歳・ポジション:FW)|バルセロナ


 今夏、バルセロナ史上最高の選手であるリオネル・メッシが退団。偉大すぎる男が着けた背番号「10」を誰が引き継ぐのか、大きな注目が集まった。ジェラール・ピケは「誰もあの10番をつけようとは思わないよな? みんなその自信がないんだ」と明言。サッカー史上最も“重い”エースナンバーは、セルヒオ・アグエロすらも辞退していたという。


 そんな中で移籍市場閉幕後の9月1日、バルセロナは新たな背番号「10」を発表。「我々のNo.10。メイド・イン・ラ・マシア」との言葉とともに、ファティがエースナンバーを着用することが決まった。これだけでも、“ポスト・メッシ”時代の顔がこの18歳であることは明らかだ。


 久保とは2013年の日本開催となったU−12 ジュニアサッカーワールドチャレンジで揃って躍動し、7ゴールを奪って得点王に。それから6年後にトップチームデビューを果たすと、クラブ史上最年少ゴール、チャンピオンズリーグ史上最年少ゴールと、次々に最年少記録を更新。昨季も開幕7試合で4ゴールを奪うなど、同年代最高の才能として輝きを放っている。長引いた膝の怪我からの復帰は間近。嫌なムードが漂うバルセロナに希望をもたらす存在として、ファンは今か今かと待ち望んでいるだろう。


■エリック・ガルシア(20歳・ポジション:DF)|バルセロナ


 久保やファティが躍動したU−12 ジュニアサッカーワールドチャレンジでバルセロナの主将を務め、大会MVPにも輝いた。その4年後にはマンチェスター・シティへと引き抜かれると、現代において最も「バルセロナを体現している」ペップ・グアルディオラの下で、2019年にプロデビューを果たしている。


 プレミアリーグにおいても出場機会を増やして期待通りの成長を見せていたガルシアだったが、シティとの契約延長を拒否。EURO2020でスペイン代表として4強入りを果たした後、今夏に古巣へと帰ってきている。


 現チームでレギュラーセンターバックとして計算されていることは間違いなく、同じくマンチェスターでキャリアを積んだピケのように、長年に渡って最終ラインを支えることが期待されるガルシア。しかし本人は「世界最高のセンターバックと比べられたくない。僕はまだ20歳で、キャリアの駆け出しだよ」と、周りからの声にも冷静だ。ペップ政権で黄金期をもたらしたジョアン・ラポルタ会長が復帰した今、ラ・マシア出身選手のファティや彼の存在は、クラブ内でさらに重要になっていくだろう。



■アドリアン・ベルナベ(20歳・ポジション:MF)|パルマ


 久保と同い年で、先述のU−12 ジュニアサッカーワールドチャレンジにも出場していたベルナベ。2018年にガルシアを追うような形でマンチェスター・シティへと引き抜かれ、9月にはリーグ・カップで早速デビューを果たしている。


 左利きで抜群のボールスキル、幅広い視野から同胞のダビド・シルバと比較され、U−23チームでも主力の1人だった。しかし世界最大の資金力を誇るシティのトップチームの壁は厚く、時折ベンチ入りするも出場はなし。昨季はU−23チームで本職ではない左サイドバックも挑戦し、プレミアリーグ2の優勝も経験したが、シーズン終了とともにセリエBのパルマへとフリーで去っていった。


 怪我の影響で未だパルマでの出場はないベルナベだが、一部ではレアル・マドリーやリヴァプールに注目されているとの話も。失意のままマンチェスターを離れたとはいえ、その才能は欧州で高く評価されているようだ。まずはジャンルイジ・ブッフォンと同じパルマで出場し、継続的な出場機会を得て、シーズン通してトップチームで戦えることを証明したい。


■コンラッド・デ・ラ・フエンテ(20歳・ポジション:FW)|マルセイユ


 昨季までバルセロナBチームで活躍していたため、久保だけでなく安部裕葵とも同じチームでプレーしたデ・ラ・フエンテ。スピードあふれるウインガーは昨年、ファティの長期離脱決定後にクーマン監督から名指しで「出場機会を与える」と明言されると、12月にトップチーム初出場。だが、チャンピオンズリーグ2試合で17分間に出場し、定期的にベンチには入ったものの、トップチームとBチームを行き来する日々が続き、結局出番は殆ど得られなかった。


 すると今夏、12歳から所属していたバルセロナを離れることを決断。フランスの名門、マルセイユへと推定移籍金300万ユーロで加入した。本人は『ESPN』のインタビューで「僕は野心家だから、離れるのは難しくなかったよ。目標はいつかバルセロナでプレーすること。そのためにトップレベルでの出場機会が必要だったし、移籍がベストだと思ったんだ」と明かしている。


 知将ホルヘ・サンパオリの下、リーグ・アン開幕4試合で2アシスト。好調マルセイユでレギュラーの座を掴みつつある。「選手全員には自分なりの“試合の中の試合”がある。僕の場合は対峙する相手にひたすら挑み、1対1で勝って、チャンスを作ってゴールを奪うことだ」と勝ち気なアタッカーは、自身が語ったように今シーズンが勝負になるだろう。そして、戦術的要素から強烈なプレッシャーまで、様々なことを学ぶ環境は揃っている。リーグ・アン、ヨーロッパリーグで出場機会を積んでいけば、マルセイユが支払った10倍の価値にまで到達するかもしれない。


(文・三上凌平)


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