刑務所みたいなIT企業の漫画がクレイジーで怖い 「エンジニアは番号で呼ばれる」「会話には“せんせい”の許可が必要」

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2021年09月20日 20:02  ねとらぼ

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ねとらぼ

写真「娑婆(しゃば)」とか「座布団(ポスト)」とか、別の特殊な業界でないと聞かない言葉が目白押しですが、IT企業の話です
「娑婆(しゃば)」とか「座布団(ポスト)」とか、別の特殊な業界でないと聞かない言葉が目白押しですが、IT企業の話です

 エンジニアが殺風景な大部屋に泊まり込みをさせられたり、管理職に番号で呼ばれたりと、まるで刑務所のようなIT開発現場を描く創作漫画が恐ろしいです。作者は漫画家の山田しいたさん。



【漫画を読む】



 物語はIT企業を営む主人公が取材を受けて、数年前に出向したとんでもない現場を振り返る場面からスタート。ちなみに、その案件を引き受けた理由は「この業界(せかい)、親会社(おや)の言うことは絶対だから」。振り仮名のクセが強すぎて、もっと特殊な業界の話に聞こえます。



 住み込みとなった客先での生活はというと、6時に起床し20分間で身支度。6時半の朝礼から2?時(1の位がぼかされていて識別できないが、なんとなく8に見える)まで、管理職の監視下で開発に取り組む毎日でした。刑務作業でもそんなに長くやらんだろ。



 納期まで時間がないからと寝食まで管理され、作業員の名前を覚えられない管理職には番号で呼ばれるなど、人権の概念がなさすぎるエピソードに聞き手はドン引き。さすがにこのエピソードは使えないため、主人公の会社は求人サイトで「社員の人権を大切にし、ちゃんとみんな名前で呼び合う働きやすい職場」として紹介されたのでした。「働きやすい」の基準が低すぎるよ!



 作者の山田さんはその後、人権意識が低すぎる現場の詳細を描いた続編を公開。大部屋への入居日に主人公が「手前生国発しますところRuby発祥の地島根――」と仁義を切ったり、「交談願います」と管理職(せんせい)に許可をとらないと会話もできない環境で、仕様書もなしにプログラムの修正を命じられたりと、むちゃくちゃな日々を送る様子を描いています。



※「交談(会話)」も「せんせい(刑務官の呼び方)」も刑務作業現場で用いられる言葉



 ただ、刑務所のような現場も当然おかしいですが、妙に順応している主人公もかなり異常です。時代がかったあいさつをされて「ここはただのIT開発施設だよ?」と戸惑う大部屋の同輩も、置かれた環境の異常さに気付いていないですし、登場人物全員が狂っている気すらします。



 「どこのプリズンなんだ」「刑務所のほうがよっぽどホワイトだよ」と笑いを呼んだこの漫画。あくまでも作り話……のはずなのですが、「誇張されてはいるがだいたい合ってる」「10〜20年前の現場は本当にこんな感じ」「昔、窓のない部屋に大人数で押し込められて作業してた現場があった」といった反応も少なからずあり、多少の事実も含まれていると想像すると背筋が寒くなります。



 山田しいたさんはこの「ITおじさん」シリーズの電子書籍化を予定。また、『グランドジャンプむちゃ』にて、新連載「万能会社員菅田くん」を準備中とのことです。



作品提供:山田しいたさん


このニュースに関するつぶやき

  • …あまりにも頓珍漢で現実離れし過ぎしてるとチン毛の先程も怖くねーな、やっぱリアリティは大事だな。
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  • 虚構なのか現実なのかハッキリして欲しい。
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