各社の周辺機器を利用するのがカギ! 新「iPad mini」活用法を考えてみた

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2021年09月21日 17:02  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
アップルが新しいiPadのファミリーとして、フルスクリーンデザインになった8.3インチLiquid Retinaディスプレイを搭載する第6世代の「iPad mini」を発表しました。周辺アクセサリー機器の活用も含めた、本機の便利な使い方を発売前からシミュレーションしてみました。


iPad miniのビジネスシーン活用術を考えてみた



iPad miniの大きな魅力は、何といってもポータビリティの高さです。筆者は取材に出かけてメモを取る際には、紙のノートの代わりにソニーのE-Inkディスプレイを搭載する電子ペーパーを使っています。軽くて書き味もよい便利なアイテムですが、カラー表示に対応していません。また、iCloudを介して「GoodNotes 5」のような手書きメモに対応するアプリで書いたメモを、ユーザーのiPadとMac、iPhoneなど各々のデバイスでリアルタイムに同期しながら閲覧・加筆もできる環境に一度慣れてしまうと、例えば原稿の草案を練ったりなど、デバイスを持ち歩かなくてもできる作業の場合はiPadを使う機会の方が増えています。


コンパクトで軽いiPad miniと第2世代のApple Pencilの組み合わせなら、発表会の取材メモなど長時間立ったまま手書き作業を続けても苦にならなそうです。今は、ソニーの電子ペーパーを使って手で書いたメモのファイルをMacに取り込んで、メモを横目に見ながらテキストエディタで原稿を書いています。iPadなら、Split Viewを使ってGoodNotes 5とテキストエディタ、両方のアプリを立ち上げながらマルチタスクができるので、仕事の効率が上がりそうです。


その際、ハードウェアキーボードを組み合わせればノートPCの代わりとしてiPad miniをさらに使い倒せそうですが、残念ながらアップル純正のiPad miniに対応するキーボードアクセサリーは今のところ発売されていません。iPad miniにはSmart Connectorが搭載されていないため、充電が不要なSmart Keyboardが今後アクセサリーとして登場することも見込めないかもしれません。Smart Folioカバーに装着したiPad miniをタイピングポジションに固定し、Bluetoothキーボードを活用するか、またはサードパーティーのメーカーからiPad miniのカバーとしても使えるキーボードが誕生するまで待つという選択が考えられます。

あるいは、Smart Keyboardによるキーボードタイピングや第1世代のApple Pencilにも対応する第9世代のiPadも、ノートPCの代わりになる魅力的なデバイスです。自身の“やりたいこと”に合う方のiPadは、対応するアクセサリーを含め、購入前によく吟味することをおすすめします。


周辺機器を活用すればProにも負けないiPad miniになる



新しいiPad miniは、フロント側のFaceTime HDカメラが強化されています。センサーの解像度は12MPにアップ、122度の広い視野角を捉えるレンズが採用されて、さらにビデオ通話時に被写体となる動く人物を捉え続ける「センターフレーム」にも対応しました。FaceTime以外にもセンターフレームに対応するビデオ通話アプリは続々と増えているようなので期待が持てます。MacBookでメモを取りながら、側にiPad miniをビデオ通話専用端末として置いて活用しても良さそうです。



Smart Folioカバーをスタンドにすると、フロントカメラの向きがある程度制限されてしまいます。サードパーティーのアクセサリーメーカーから販売されている角度調整の自由が利くスタンドを使う手もあると思います。


iPad miniには、フラグシップのiPad Proが搭載する「スタジオ品質のマイク」はありませんが、USB-Cコネクタに接続できる高音質な外部マイクがあれば、iPad Proに肩を並べるほど良質な音声をビデオ通話や音楽録音に役立てることができます。多彩な周辺機器と組み合わせて「Proにも負けない、最強のiPad mini」にぜひカスタムメイドしてみたいですね。


著者 : 山本敦 やまもとあつし ジャーナリスト兼ライター。オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。独ベルリンで開催されるエレクトロニクスショー「IFA」を毎年取材してきたことから、特に欧州のスマート家電やIoT関連の最新事情に精通。オーディオ・ビジュアル分野にも造詣が深く、ハイレゾから音楽配信、4KやVODまで幅広くカバー。堪能な英語と仏語を生かし、国内から海外までイベントの取材、開発者へのインタビューを数多くこなす。 この著者の記事一覧はこちら(山本敦)
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