4人の子供たちが起こした善意の奇跡 レモネードスタンドを開き小児病院に3年で3千万円以上を寄付(米)

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2021年09月21日 21:11  Techinsight Japan

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昨年のレモネードスタンドの4人(画像は『Hillary Kelly Weidner 2020年9月9日付Instagram「these besties did it again!」』のスクリーンショット)
2019年夏、5歳以下の子供たちが始めたレモネードスタンドが今年で3年目を迎えた。小さな親切は多くの人を巻き込み、これまでに集まった寄付金は30万ドルを超えるという。『InspireMore.com』『WLWT News 5』などが伝えている。

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米オハイオ州シンシナティ郊外インディアン・ヒルに住むヒラリー・ワイドナーさん(Hillary Weidner)の娘ベアトリスちゃん(Beatrice、6)は稀な肝疾患を持って生まれ、2015年に「シンシナティ小児病院(Cincinnati Children’s Hospital)」で生体肝移植手術を受けた。

肝臓の一部を提供したのはヒラリーさんで、当時生後6か月だったベアトリスちゃんの手術は約12時間に及び、命を救われた。ベアトリスちゃんは定期的に通院を続けているが、現在は小学校1年生となり3人姉妹の長女として元気に学校に通っている。

実は今から3年前、ベアトリスちゃんは母の親友で3人の息子を持つアマンダ・ザービィさん(Amanda Zerbe)の家の前でレモネードスタンドを開いていた。「レモネードを売ろう」と提案したのはアマンダさんの長男ジャック君(Jack)で「フレッシュレモネード、1ドル」のサインを掲げ、次男ブリッグス君(Briggs)、ベアトリスちゃんと妹ポピーちゃん(Poppy)の4人で約15800円(148ドル)を売り上げた。

その後ヒラリーさんとアマンダさんは、この売上金をベアトリスちゃんがお世話になったシンシナティ小児病院に寄付することを決め、子供たちは大きな小切手のポスターを持って病院を訪問した。そしてヒラリーさんがこの時の様子をInstagramに投稿したところ、友人やセレブ、全く見知らぬ人たちから、送金アプリ‟ベンモ(Venmo)”やSNSを通して約2250万円(20万5千ドル)の寄付が寄せられた。奇跡の始まりだった。

ヒラリーさんは2019年のメディアのインタビューで「子供たちとはこれからも毎年レモネードスタンドを続ける予定よ」と約束しており、パンデミックの最中だった2020年には、約164万円(1万5千ドル)以上が集まった。

そして今年は約220万円(2万ドル)の目標額に対し、最初の3日間で寄付額は約548万円(5万ドル)を超え、これまでに約843万円(7万7千ドル)が集まっている。

ヒラリーさんはもともと小児病院やコミュニティに恩返しをしたいという気持ちからレモネードスタンドを始めたそうだが、これまでに集まったお金は同病院の小児集中治療室や‟人間の臓器を作る研究”が行われているリサーチセンターなどで使われており、レモネードスタンドも“レモン・エイド(LemonAID)”とミッション名を変えている。


「3年間で約3300万円(30万ドル)以上が集まったのだから、素晴らしいことよ!」と興奮気味のヒラリーさんは、今年もレモネードスタンドの写真をSNSに投稿しており、3年前にはまだ小さかった子供たちもずいぶん大きくなった。またアマンダさんには4人目の男の子が誕生し、レモネードスタンドはさらに賑やかになった。そして何よりも、子供たちの笑顔が一段と輝き、誇らしそうなのが実に印象的である。

画像は『Hillary Kelly Weidner 2020年9月9日付Instagram「these besties did it again!」、2021年8月30日付Instagram「these besties did it again!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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  • メディアを支配下に置いた米国民主党左派の長年の工作活動により、米国の悪い所の真似ばかりする日本。こういう良い所の真似は何故かしない。
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