いまさらですが、「SDGs」って具体的にどんなこと? ニュースがわかる用語

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2021年09月21日 21:21  ウートピ

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ビジネス用語やIT、医療など専門用語の意味や使用例について理解したく、「ニュースを読み解く用語集」と題し、大正大学表現学部の教授で情報文化表現が専門の大島一夫(おおしま・かずお)さんに、編集スタッフの藤原椋(ふじわら・むく)が連載で尋ねています。

今回・第6回は、「SDGs(エスディージーズ)」について尋ねます。

「SDGs」 は2030年までに達成すべき国際目標

ここ数年、メディアで頻繁に、「SDGs」という言葉を見聞きします。また、SDGsに関するポスターなどを街や駅でも見かけます。社会や企業が何かに取り組んでいることはわかるのですが、全体像や具体的な活動が理解できないという声もよく耳にします。SDGsの意味や具体的な内容はどういうものなのでしょうか。

最近はSDGsについて記者会見などで話す人の襟元に、17色に色分けされた円環のバッジをよく見ます。これはSDGsの国連公式バッジでしょう。SDGsは、「Sustainable Development Goals(サスティナブル・デベロップメント・ゴールズ)」の略で、日本語では「持続可能な開発目標」という意味です。「サスティナブル」(持続可能)というのもよく耳にするワードです。

SDGsは2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)を引き継いで、2015年の国連サミットで定められた国際目標のことです。国連に加盟している193か国が、2016年から2030年の15年間で持続可能な世界を目指すために17の目標と169のターゲットを掲げています。

「目標」、「ターゲット」とは具体的に何を指すのでしょうか。

17の目標の内容は大きく、「貧困や飢餓をなくすこと」「健康と福祉」「質の高い教育の推進」「ジェンダーや国家間の平等」「働きがいと経済成長」「産業と技術革新の拡大」「安全なまちづくり」「気候変動への対策」「環境保全」「グローバル化の活性化」などです。

さらに、それぞれに約10のターゲットが設定されています。例えば、貧困をなくす目標のターゲットの1つに、「2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる」とあります。つまり、「いつまでに何をどの程度まで実現するのか」について、具体的に目標を明示しているのです。

目標の達成に向けて、それぞれに明確な実践法を定めているということですね。

SDGsの前身のMDGsとは

SDGsの前身という「MDGs」は関係しているのでしょうか。

MDGsは「Millennium Development Goals(ミレニアム デベロップメント ゴールズ)」の略です。SDGs同様に、国連のサミットで、2000年から2015年までに達成すべき8つの目標、21のターゲットが定められていました。

目標には、極度の貧困や飢餓の撲滅、乳児死亡率の削減、HIVやエイズなどの蔓延防止などがありました。このMDGsで達成できなかった目標や、新たに見えてきた課題をさらなる解決に導くためにSDGsが設定されたのです。

貧困層と富裕層、農村部と都市部などの格差による問題はいまも解決できずに、大きな問題となっています。そのためSDGsでは、「誰一人として取り残さない」ことを基本理念として重視しています。 SDGs未来都市―優れた取り組みを提案する自治体

外務省のウエブサイトに、SDGsに取り組む自治体の一覧が掲載されていますが、とても少ないように思います。その中で、私の出身地の福岡県北九州市は、取り組み自治体として挙げられていました。

国は、⾃治体によるSDGsの達成に向けた優れた取り組みを提案する都市を「SDGs未来都市」、また、とくに先導的な取り組みを「⾃治体SDGsモデル事業」として選定しています。

これまでの4年でSDGs未来都市は124都市、⾃治体SDGsモデル事業は40事業が選定されています。選定された自治体は、国と連携して3年間の計画を練って実施します。北九州市は、その両方に選定されていますね。

北九州市の場合、持続可能なビジネス、ダイバーシティの推進、環境と経済の好循環などを目標に、ロボットの開発や導入、テレワークの推進、文化や芸術を通じて相互理解を深めるなどに取り組んでいるそうです。

東京都では2021年から墨田区と江戸川区がSDGs未来都市に選定されています。また2021年3月に「『未来の東京』戦略」を策定しました。SDGsの取り組みの輪を東京から全国、世界へと広げていくことを目標としています。

経済、社会、環境の3つの視点から課題を解決するために都と区市町村の情報共有や連携をして、持続可能な都市づくりを目標としています。まだまだ活動不足に思いますが、今後もこうしたアクションを起こす自治体や企業は増えていくでしょう。 放送局、新聞社も参加「SDGメディア・コンパクト」

「SDGメディア・コンパクト」という言葉もニュースで聞きました。

SDGメディア・コンパクトは、SDGsを達成するために、国連が世界中の報道機関とエンターテインメント企業の資源や創造的才能を活用しようと始まりました。

日本では、テレビ局、ラジオ局、新聞社などのメディアが参加しています。テレビでSDGsについて取り上げられている番組を目にするのは、この活動が関係しているようです。

「誰一人として取り残さない」というSDGsの基本理念は、国や自治体、企業の活動だけでは実現が難しいでしょう。そこで、メディアを通じて広く一般の人にSDGsを理解してもらおうと試みているようです。この活動もSDGsの新しい取り組みです。

SDGsを理解して、自分にできることがないかを考える機会にもなりました。世界の動き、日本の取り組みに注目していきます。

次回・第8回は「ステークホルダー」についてお尋ねします。

■これまでの記事を読む

【第1回】「ホールディングス」って何?
【第2回】「エビデンス」って何?
【第3回】「ダイバーシティ」って何?
【第4回】「人新世」って何? 新しい時代の名称?
【第5回】「パブリシティ」って何?
【第6回】 「コンプライアンス」って何?

このニュースに関するつぶやき

  • 1.25usドルの1日の生活を1セントでも良いから上げる事!!(笑)�������������ӻ��������������������ӻ��������������������ӻ�������
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  • 木下都議のせいでSDGSが急に胡散臭い言葉として有名になった気がしますw
    • イイネ!25
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