先発マスクなら驚異の勝率7割超え ロッテ・加藤が投手陣に与える好循環

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2021年09月22日 06:53  ベースボールキング

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ロッテ・加藤匠馬 (C) Kyodo News
◆ 新捕手加入で投手にも刺激

 21日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、首位・ロッテの躍進ぶりに迫る特集企画を放送。解説者の大矢明彦さんは、守りのキーマンの一人に中日からトレード加入した加藤匠馬捕手を挙げた。

 加藤は6月15日に加藤翔平外野手とのトレードが成立し、同19日の西武戦で初出場。前半戦は守備固めでの起用に限られていたものの、五輪休みが明けた後半戦は24試合で先発起用されるなど、上位争いを演じるロッテの扇の要を任される機会が激増した。

 興味深いのは加藤がスタメンマスク時の勝率だ。ロッテは後半戦31試合を戦い19勝7敗5分の好成績を収めているが、そのうち24試合で加藤が先発マスクを被り15勝4敗5分で勝率.789のハイレート。打撃では打率.119、ノーアーチと貢献度は高くないものの、移籍後は“勝てる捕手”としてチーム内での存在感を示している。

 1970年代から80年代にかけてヤクルトの捕手として活躍した大矢さんは「肩が良いことで投手に安心感を与えるということもあるけど、正捕手の田村を外して使うということで、リードの味付けが変わってくるというのが大きなポイントになってくると思う」と、新加入の加藤が田村との併用も相まって多くの白星をもたらしている点を指摘した。

 また「田村ならインサイドの真っ直ぐから入るところを、加藤ならアウトローのフォークで入ってくるとか。捕手が替わることで投手にとってもピッチングの幅が広がって、自分のスタイルを考えることができたりする。そういう新鮮なところが良い方向に働いていると思う」と、加藤の存在が投手のパフォーマンス向上に寄与していることにも言及した。

 シーズン前半戦は田村を正捕手に据え、柿沼友哉と佐藤都志也を併用する形で戦ってきたが、後半戦は新戦力が“扇の要”を担い首位浮上。現状の数字を見る限り、シーズン途中のトレード補強がロッテを加速させたことは間違いなさそうだ。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』

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  • 「強肩」が売りながら「貧打」の捕手打撃比較。[59打数7安打-打率.119、0HR打点0][48打数6安打-打率.125、1HR打点3]。前者が鴎の加藤、後者が読売さんの小林。
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