再びまっさらなマウンドへ! DeNA・石田健大「恩返しできるようなピッチングを」

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2021年09月22日 21:42  ベースボールキング

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DeNA・石田<写真=萩原孝弘>
◆ 約2年ぶりの先発登板

 DeNAの石田健大投手が22日、約2年ぶりに先発登板する23日のヤクルト戦に向けた抱負やファームでの調整などを語った。

 久々のスターター起用について石田は「長い期間が経ちましたけど、キレイなマウンドに立てる喜び、特別な喜びが先発にはある。自分の持っている力を全力で出す」と述べ、「色々と迷惑をかけたので、チームの役に立てるピッチングができたら」と続けた。

 ファームでは「球数を多く投げるには試合をこなさないといけないので、中々しんどい部分もありました。1試合で同じバッターと3度や4度、勝負する中で、どういうピッチングをするか。中継ぎと違った球種や投球スタイルなので、難しかった」と、シーズン中の配置転換に対する難しさも口にした。


 中継ぎで結果を残せなかった前半戦は「昔の良かったときの自分に戻るという考えでうまくいかなかった」という。その理由は「身体の疲労などで良かったときのフォームやボールに結びつかない部分があった」から。そのため、「今年の身体の状態を考えた上で、どういうピッチングができるのか」を一軍二軍含め、コーチや監督の意見も取り入れた上でチェンジマインド。「ひとりの力、考えではたどり着けないことを実感した。色々な方の気持ちを汲み取った投球をしたい」と、周囲への感謝を口にする。

 先発調整では、特に「ストレートの感覚」にこだわり、「力んだら力んだなりのボールになるので、一軍では抑えられないをテーマにやってきたので、それを出せれば」と語り、「開幕当初、セットアッパーを任せると言われている中で不甲斐なく、チームの勝利に貢献できなかった。1試合でも多く恩返しできるようなピッチングができたら良いなと思います」と結んだ。

 ファームでは9月1日にあわやノーヒットノーランの快投を見せ、直近の19日には3イニングを無失点、5奪三振で調整を終えた石田健大。チーム事情により中継ぎ、先発とチームのために腕を振り続けた左腕が、新たな役割でリボーンした姿を見せてくれることに期待したい。


取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

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