セリエA第5節が22日に行われ、スペツィアとユヴェントスが対戦した。
ここまでセリエAの第4節までを戦い、2分2敗といまだ勝利のないユヴェントス。この日は前線にパウロ・ディバラ、フェデリコ・キエーザ、そしてアルバロ・モラタに代わり復帰後初スタメンとなるモイーズ・キーンが並んだ。
試合は28分、ユヴェントスが前線にロングボールを送ると、アドリアン・ラビオが頭で落としたボールをキーンが収める。そしてキーンが素早く右足を振り抜くと、ボールはポストを叩いてゴールネットを揺らした。さっそく先発抜擢に応えたストライカーのゴールでユヴェントスが先制する。
しかしホームのスペツィアも33分、味方のシュートのこぼれ球を拾ったエマニュエル・ギャシが左サイドからカットインすると、そのまま右足で豪快にシュート。これがわずかにDFに当たってゴールとなり、たちまちリードを失ったユヴェントスはそのまま前半を終えることとなった。
そして同点で後半に差し掛かった49分には、裏へのラフなボールにスペツィアのジャニス・アンティストが抜け出すと、そのままカットインから自らシュートを放つことを選択。ユヴェントスDF陣の逆を突くニアサイドへのシュートが決まり、後半の立ち上がりにスペツィアが試合をひっくり返した。
今季初勝利に向けて再逆転を目指すユヴェントスは、ここからさらに攻勢を強める。61分にはディバラが左足の強烈なミドルシュートでスペツィアゴールに迫ると、66分には左から強引に仕掛けたキエーザが、モラタに預けた後のこぼれ球を再び拾ってシュート。滑り込みながら右足で放ったボールがスペツィアゴールを破り、ユヴェントスがこれで試合を振り出しへと戻す。
そして続く72分、追いついて勢いに乗るユヴェントスはCKを得ると、エリア内でスペツィアDFがクリアしきれなかったボールをマタイス・デ・リフトが右足でシュート。良いコースに飛んだボールはスペツィア守備陣も止めることができず、これでユヴェントスがリードを取り戻すことに成功した。
このリードを死守したいユヴェントスはその後、85分にサルバドール・フェレールの決定的なチャンスを守護神ヴォイチェフ・シュチェスニーが身体を張ってストップするなど気迫を見せ、スペツィアに最後まで反撃のゴールを許さなかった。
試合はこのまま終了。シーソーゲームを制したユヴェントスは、ついに今季のセリエAで初の白星を手にした。
次節、スペツィアは25日にミランと、ユヴェントスは26日にDF吉田麻也が所属するサンプドリアと、それぞれホームで対戦する。
【スコア】
スペツィア 2−3 ユヴェントス
【得点者】
0−1 28分 モイーズ・キーン(ユヴェントス)
1−1 33分 エマニュエル・ギャシ(スペツィア)
2−1 49分 ジャニス・アンティスト(スペツィア)
2−2 66分 フェデリコ・キエーザ(ユヴェントス)
2−3 72分 マタイス・デ・リフト(ユヴェントス)