巨人が見せた勝ちへの執念 解説陣が指摘した原監督の“覚悟の采配”とは

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2021年09月23日 08:24  ベースボールキング

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巨人・原監督 (C) Kyodo News
◆指揮官が初回に見せた勝利へのこだわり

 巨人が前夜の完封負けから一転、13安打で13点得点を奪い快勝。

 巨人は初回、先頭の吉川尚輝の二失と松原聖弥の内野安打で無死一、二塁のチャンスを迎える。ここで原監督は3番・坂本勇人に送りバントを指示。坂本は初球でバントを成功させ、一死二、三塁で続く岡本和真は強振せずに二遊間を破るタイムリーを放ち初回で幸先よく2点を先制した。その後は、3回に坂本のタイムリーなど打者10人で4安打5得点を挙げて7−0とすると、8回には打者一巡で6点を追加。終わってみれば13−0の完勝。2位阪神とのゲーム差を「2.5」とした。

 原監督の采配について、22日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、プロ野球界OBの解説者が、それぞれの私見を述べた。

 解説を務めた井端弘和さんは「終盤であれば坂本に送りバントもあるんですが、初回からはたぶん今シーズン初めてだと思います。(坂本が送った後の)岡本を見ていたんですが正直、当てにいっていましたよね。(相手の)内野も下がっているのでゴロさえ打てばいいという感じで打ちにいっていたので、そういう思いもあって岡本も打ちにいったのではないかと思いますね」と、坂本の送りバントで作ったチャンスをなんとか得点につなげようとした主砲の想いを読み解いた。

 同じく解説を務めた池田親興さんは「やっぱり、覚悟だと思うんですよ。坂本がバントをして岡本に回すということでチームがピリっとするじゃないですか。ちょっとビビッてしまう部分もあるかもしれないけど、(原監督が)勝ちに行くんだからこういうこともあるんだということを初回からやったので大量得点にもつながったのではと思いますけどね」と、指揮官が勝利へのこだわりを初回から示したことが大勝につながったとの見解を示した。

 番組MCを務めた真中満さんは「信頼関係がなせる業ですよ。僕なら坂本に送りバントは出せないですよ」と、監督経験者の目線から原監督の采配を称賛した。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』

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