ポルトガル人指揮官パウロ・フォンセカ氏が、今夏にトッテナムの監督就任が実現しなかった理由を明かした。23日、イギリス紙『テレグラフ』が伝えた。
これまでにシャフタールやローマを率いてきたフォンセカ氏は今夏、ジョゼ・モウリーニョ前監督(現ローマ)の後任としてトッテナムの新監督に就任する可能性が浮上。3年契約で就任目前と伝えられていたが破談となり、トッテナムは結局ヌーノ・エスピリト・サント監督の招へいに至った。
インタビューで当時を振り返ったフォンセカ氏は、次のようにコメント。今夏にトッテナムのマネージングディレクターに就任したファビオ・パラティチ氏がより守備的な監督を求めたため、自身の就任が見送られることになったと明かした。
「トッテナムは攻撃的な監督を求め、私たちは合意に至っていたんだ。発表こそされていなかったが、プレシーズン用の計画も進めていた。しかし、パラティチ氏が来てからは状況が変わった。いくつかのアイデアに同意できず、彼は別の監督を希望した」
「ダニエル・レヴィ会長やスティーブ・ヒッチンSD(スポーツディレクター)が求めていたのは、魅力的で攻撃的なサッカーができるチームを作ること。私にはその準備ができていた。私に違うやり方はできない。どんなクラブでも、メガクラブを相手に自陣で守るようなチームを試合に送り出すことはしない」
また、フォンセカ氏は将来的なプレミアリーグでの指揮を目指していると明かし、「私の指導方法がイングランドに合っているとは断言できない。だが、イングランドにはよりオープンなチーム、勝とうとするチームがあり、もちろん激しさもあるが、私のゲームプランを生かすだけのスペースもあると考えている」と語った。
トッテナムは今季のプレミアリーグで開幕から3試合連続で1−0の勝利を収めたものの、その後は2試合連続で0−3の敗戦。チャンスを多く作れず得点力不足に悩まされているが、フォンセカ氏ではなくヌーノ氏を招へいした判断は最終的に吉と出るのだろうか。