「アベノフォン」で高市早苗氏が2位に浮上、安倍院政も 霞が関が最も嫌がる総理は?

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2021年09月24日 10:00  AERA dot.

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写真左から河野太郎ワクチン担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行(C)朝日新聞社
左から河野太郎ワクチン担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行(C)朝日新聞社
「2番手に入れそうなので、高市さんをよろしく、とすごい勢いでした」


 こう話すのは、自民党の無派閥の国会議員だ。見せてくれたスマートフォンの着信履歴のディスプレイには「安倍総理」と表示がある。


【写真】霞が関の官僚が最も警戒する総理候補はこの人
 自民党総裁選で高市早苗前総務相の支援を表明している安倍晋三前総理。連日のように、携帯電話を片手に自民党の若手議員や地方の自民党支部関係者に高市氏に「一票を」と自ら呼びかけているという。


「安倍氏とは随分前に携帯電話で話したことがありました。その時に番号を登録したのだと思います。安倍氏から着信があった時、ミスタッチの間違い電話かと思いましたよ。それが高市氏の支援をと言われて、びっくりでした。他の若手議員に聞くと、何人か安倍氏から直接、電話があったそうです。アベノミスクの次は、アベノフォンかと評判です」(前出の国会議員)


 安倍氏の高市氏推しに拍車がかかってきたのは、世論調査の数字やSNSなどの情報で高市氏の支持が急上昇してからだという。自民党総裁選は党員票では、河野太郎ワクチン担当相がリード、岸田文雄元政調会長が追いかけ、高市氏は3番手だという予想が大半だった。


 しかし、安全保障政策では敵基地攻撃にまで踏み込む発言をし、選択的夫婦別姓は反対、と他の3人の候補と違いを鮮明にした高市氏の存在感が増している。自民党で20年以上、政務調査会の調査役を務めた政治評論家の田村重信氏が党内情勢をこう分析する。


◆高市氏と河野氏の決選投票も?


「高市氏と他の3人との違いは、歯切れの良さと安倍氏のバックだね。高市氏は安倍氏の支援がなければ総裁選出馬も難しかった。高市氏は安倍政治の継承を打ち出し、安倍氏もそれに応え、後ろ盾になって、ますます勢いづいている。4人の候補で一番、運動量が多いのが高市氏ですよ。それが党員、議員にも響いている。安倍氏の電話攻勢の効果も高市氏が党員票を伸ばしている要因だ。党内でも『岸田氏はやばい、高市氏が2位になるんじゃないか』『河野氏と高市氏の決戦投票になったら、どうしよう』などという議員の声も聞こえてきます」




 確かに、高市氏の話は歯切れがいい。9月20日の自民党青年局・女性局主催の公開討論会でも冒頭の決意表明では、「海外からサイバー攻撃が1日に13億6600万回にまで達しております。皆様の命や財産守り抜く」と力強く訴えた。


 そして高市氏のセールスポイントともいえる、憲法改正では他の3人の候補が「国民投票」にポイントを置く中で、「今の憲法では、技術革新、安全保障環境など社会の変化に追いついていない。時代にあった憲法にしていく」と改憲が前提ともとれる持論を展開した。高市氏の急上昇に本命視される河野氏、岸田氏の両陣営も警戒感を滲ませる。


◆効果がイマイチだった小石河連合


 河野氏は人気の高い小泉進次郎環境相、石破茂元幹事長を応援団にして「小石河連合」を結成。党員票で大差をつけて、議員票でも岸田氏と互角に戦い、勝利するという戦略だった。


「小石河連合の効果がイマイチだ。安倍高市連合の進撃で党員票をかなり取られている」


 こう語る河野氏陣営の国会議員は、渋い表情だった。また、国会議員票でリードしていると報じられた岸田陣営は、河野氏と決選投票で一騎打ちを想定していたが、高市氏の猛追という想定外の事態に慌てた様子だ。岸田派の国会議員はこう話す。


「うちの課題は党員票だ。アベノフォンで高市氏が党員票をかなり獲得しているのは間違いない。現在、岸田氏が2番手という甘い考えではダメだ。ツイッターでも、『高市2位』というフレーズがトレンドになっている。今日も支援している議員が党員票を固めるため、電話作戦をしている」


 総裁選で4人の候補が並ぶと、必ずと言っていいほど出る質問の一つが安倍前総理の負の遺産である、森友学園への国有地払下げ事件と「桜を見る会」前夜祭の疑惑への対応だ。


 9月18日に行われた日本記者クラブ主催の討論会で高市氏は、「あれだけ長く国会審議で説明されている。本人は虚偽と思って答弁されたのではございません」と再調査を否定していた。


「安倍氏のアキレス腱は、森友学園の事件と、今も検察が再捜査している桜を見る会前夜祭の疑惑だ。安倍氏が高市氏をしゃかりきに応援しているのは、2つの疑惑を追及しないと半ば、明言しているからでしょう。河野氏や岸田氏も再調査には消極的だが、安倍氏は信用していない様子。安倍氏が率いる清和会に次いで、有力派閥の麻生派、二階派が今回は自主投票です。高市氏が勝てば、安倍院政になる可能性もあり、余計に力が入っていると思う」(前出の田村氏)




 官邸の主が交代する総裁選の行方は、霞ヶ関も固唾を飲んで見守っている。


◆霞が関が最も嫌がる総理総裁は?


「各候補の政治姿勢や政策についての分析がなされています。最も官僚から嫌がられているのは、河野さんですね。世論調査と違って評価は低いです。思い込みが激しく、役人の進言に耳を貸さず、耳の痛い説明をすると声を荒げることもよくあります。人事権を示唆して威圧するなど、悪い意味での”菅総理後継者”という見方が強いです」(内閣府関係者)


 一方、高市氏、岸田氏、野田氏の評価はどうか?


「高市さんは総務大臣時代のNTT接待問題で世論からの非難を浴びた際、メディアからの追及に対し、『NTTの監督は所管局長が決裁権を持っていて、自分は利害関係がない』旨の発言をしたことで、霞ヶ関内ではリーダーの資質としてありえないという考えが強いです。疑惑を全て他人のせいにした安倍総理の”劣化版”という見方がある一方で、熱狂的な高市推しの役人も一部にいます。姉御肌の野田さんは役人のウケはいいですが、夫の疑惑などが気にかかりますね。岸田さんは可もなく不可もなくです。総裁選用の政策集を読む限りは、特に今回は相当に政策が練り上げられています」(官邸関係者) 


 党員票の郵送締め切りは9月28日。すでに多くの党員は態度を決めている模様で、議員票が勝負の分かれ目となりそうだ。


(今西憲之 AERAdot.取材班)


このニュースに関するつぶやき

  • 高市信者、メリカリに出品されている自民党投票用紙を爆買い→全て『高市早苗』に投票したと表明 | 紙での投票は簡単に不正できてしまうのな。hパヨクの嫌がらせ(¬_¬)ジー
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  • 俺、党費払ってないから総裁選の投票権無いけど、何故か河野陣営から何度も電話がくる。他からは電話無い。ツイッター見たら同じ目に遭ってる人が結構居て笑った。迷惑だ
    • イイネ!29
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