【城東ベースボールクラブ】子ども達の「やる気スイッチ」を押す、新しい形の学童野球チーム

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2021年09月24日 12:40  ベースボールキング

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東京都で一番学童野球チーム数が多いと言われている江戸川区を中心に活動する城東ベースボールクラブ。結成されたのは今年の4月という産声をあげたばかりのチームです。チーム立ち上げの経緯などを監督の森糸法文さんにお話を伺いました。



3つの方針「楽しむ」「上達する」「ストレスフリー」
——「城東ベースボールクラブ」を結成された経緯から教えてください。

江戸川区教育委員会の協力を頂いて2020年から「江戸川スポーツクラブ」という体育教室を開いていたのですが、そこのスタッフが私も含めて全員が過去一緒に学童野球で指導を行っていたメンバーだったんです。それがきっかでチームを作ろうということになりました。

——結成にあたって全国大会優勝3度の多賀少年野球クラブ(滋賀県多賀町)を手本にされたそうですね。やはりその強さを見習いたいという思いからなのでしょうか?

もともと多賀少年野球クラブの辻正人監督とは数年前から意見交換をさせて頂いたり、学童野球の指導者の在り方、チームの在り方などもアドバイスを頂くという親しい間柄でした。辻監督は昨今問題になっている学童野球の指導方法やスポーツマンシップの問題などにもいち早く取り組んでおられている方でもありますし、なおかつ全国制覇も3度されています。そんなすごい方と親しくさせていただいているのですから、お手本にしない理由がありませんでした。

——チームは法人登記されているようですが、なぜ一般社団法人という形にされたのでしょうか?

理由は三つあります。まず一つは、私達は学校や、町会などの後ろ盾がないので責任の所在を明確にするため。二つ目は非営利団体ということを分かりやすくするため。三つ目は法令で会計が公開を義務付けされているので透明性を担保するため。特定非営利型法人(NPO)でも良かったのですが、仕事で経験があった一般社団法人としました。スタッフは私も含めて全てボランティアですので報酬はいただいておりません。

——新しい形の学童野球チームですね。

そうですね。新しい形という意味では、子ども達の習い事の掛け持ちも推奨していますし、保護者の当番も一切無し。保護者会の集まりもありません

——グラウンド内ではどのような指導方針なのでしょうか?

「楽しむ」「上達する」「ストレスフリー」という方針があります。子ども達に「楽しむ」好奇心が育まれるよう、キッカケを提供し、成功体験から多くを学んでもらう。野球技術が「上達する」科学的根拠に基づいた指導を行い、自主性が育まれる環境を提供する。我慢させる野球から脱却し、保護者のお手伝い制度を撤廃して子どもと親にストレスをかけない「ストレスフリー」。
この方針の他にも「自分で考え、行動し、その結果に責任を持つ、それが『自由』ということ」「試合は自分のベストを発表する場所。対戦相手は敵ではなく仲間」ということも子ども達選手には日頃からよく話しています。

——ピッチングマシンもあるんですね。

はい、打撃練習や守備練習で活躍してくれています。子ども達が上達する為には環境が非常に大きいウェイトを占めていると思っていますので、環境整備として購入しました。今は選手が15名程ですが、20名を超えるタイミングでもう一台購入しようと考えています。

——城東ベースボールクラブを通じて子ども達のどんな成長を期待しますか?

指導方針でもありますが、好奇心そのままで自分の考えを持ち、失敗を恐れない、チャレンジ精神旺盛な選手に育って欲しいと思います。また常日頃言っている事なのですが「君を見た人が応援したくなる選手」になって欲しいと思っています。

——最後にこれから野球をはじめようとしている子どもたちや保護者に伝えたい事はありますか?

今までの学童野球のイメージが悪く、それが原因で子どもに野球をやらせることが選択肢に入っていない保護者の方もいるかもしれません。そんな方は是非私たちのグラウンドに遊びに来てみてください。「休憩だよ」と言われても楽しそうに全力で走り回っている、野球が大好きな子ども達の姿を見ることができます。「やる気スイッチ」という言葉がありますが、私達は必ずONにさせるスキルを持っています。ぜひ一緒に野球をやりましょう。
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