結婚式のスピーチで会場を涙と笑いで包んだ自閉症の弟「兄は『人と違うことは真の強み』と教えてくれた」(米)<動画あり>

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2021年09月25日 05:11  Techinsight Japan

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写真サムさんの感動的なスピーチに涙する新郎新婦(画像は『Waldron Fam 2021年7月20日付TikTok「We are so lucky to have you in our lives Sam!」』のスクリーンショット
サムさんの感動的なスピーチに涙する新郎新婦(画像は『Waldron Fam 2021年7月20日付TikTok「We are so lucky to have you in our lives Sam!」』のスクリーンショット
結婚式の介添人といえば新婦のブライズメイドを思い浮かべる人も多いだろう。だが欧米の結婚式では新郎の付添人である“ベストマン(Best man)”も存在する。今年7月、アメリカで執り行われた結婚式で新郎が選んだベストマンは自閉症を抱える弟だった。会場を涙と笑いの渦に巻き込んだ「ベストマンスピーチ」の動画がTikTokに投稿され話題を呼んでいたが、このほど『Daily Record』『The Mirror』などが紹介したことで再び拡散されている。

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今年7月3日、米アイオワ州アデル出身のジョナ・ウォルドロンさん(Jonah Waldron、27)の結婚式で、自閉症を持つ弟のサムさん(Sam、23)が170人もの招待客を前に行ったスピーチがとても感動的だと話題になっている。

幼い頃から弟のサムさんと仲が良く、歳も4つしか違わないので同じ学校に通っていたというジョナさんは、このように話している。

「サムは学校の中でも私に会いにきて、課題のことを聞いたり休憩したりしていました。彼が社会の中で苦労していることを安心して話せるのは私と両親だけです。また彼のレスパイトケアワーカー(臨時の世話人)として公共の場で社会性を身につける手助けをしました。」

弟思いのジョナさんは、サムさんのような助けが必要な子供たちのために特別支援教育の教師としての勉強もしたという。

7歳の時に自閉症と診断されたサムさんにとって、大勢の前でスピーチすることは容易ではなかったが、ジョナさんはサムさんを「ベストマンにしたい」とずっと願っていたそうだ。

それを聞いてとても喜んだというサムさんは「夢が叶ったような気がしました。最初は緊張しましたが、最高の兄と一緒にいられるので嬉しかったです」と明かす。

本番に向け丸2日かけてスピーチを完成させたサムさんは、父やおばの前で何度も読む練習をしたという。

そして迎えた当日、サムさんはジョナさんと新婦のマディソンさん(Madison、25)に祝福の言葉をこのように述べた。

「兄は私の人生をずっと支えてくれている私の親友です。彼は私のヒーローです。兄のベストマンとしてここに立てることを大変光栄に思います。しかし同時に恐怖も感じています。私は自閉症です。そのせいで人と接するのが怖くなります。ましてや170人の前でスピーチをするなんてもってのほかです。でも世界に1人だけの最高の兄ジョナとマディソンさんのためにスピーチします。見ててください。」

「まずはマディソンさん、私たちの家族にようこそ。私たちはあなたのことが大好きで、家族になってくれたことでますます楽しくなります。そばにいるだけで幸せなのです。そしてあなたは私がたくさんの人と関わるのが苦手なことを知っています。でも私はあなたが大好きなので、一緒にいると安心するのです。」

「そしてジョナ、あなたの弟として育つ中であなたは私を見下さず、いつも元気づけて見守ってくれました。『人と違うことは弱点ではなく真の強みだ』ということをいつも教えてくれました。根気強く優しく、ありのままの僕を愛してくれました。私はあなたとマディソンさんをとても誇りに思っています。素晴らしい2人に神のご加護がありますように。」


スピーチをするサムさんの姿を見て涙が止まらなかったというジョナさんは、後にこう明かしている。

「私が気に入っている部分は、サムがマディソンに対し『一緒にいると安心する』と話しているところです。というのも私も彼らが一緒にいる様子を見て、まさにそう感じるからです。」

「また彼はベストマンスピーチの伝統である“新郎に対するジョーク”も時折交ぜて話して、お客さんはみんな泣いたり笑ったりしていました。サムが私の弟であることは大きな誇りです。これは私たち夫婦にとって一生の思い出になるでしょう。」

ジョナさんのいう通り、サムさんはスピーチの中でベストマンの伝統に則り“新郎に対するジョーク”を炸裂させ、集まったゲストを大いに笑わせた。

学生時代のジョナさんが素晴らしいサッカー選手だったことを認めつつ、以下のように語ったのだ。

「だけどジョナ、君は高校バスケの試合で3ポイントシュートを決めたことはないですよね。僕は決めました!」

「全校生徒の前でラップを披露したこともないですが、僕はやりました!」

「そしてもちろん君はホームカミングキングに選ばれたことはない。僕は選ばれた! これが今日まで僕を支えてくれた2番目にハンサムなウォルドロン(ジョナ)です!」

結婚式の場を感動の涙と笑いで席巻しベストマンとしての役目を見事務めたサムさんは、当時を振り返り「スピーチの前は本当に緊張しました。みんなが自分のスピーチを気に入ってくれるかどうか不安でしたが、読み始めるとだんだんと慣れてきました。自閉症を持つ人や自閉症のコミュニティのために発言しているように感じました」と吐露した。

大役を果たしたサムさんを招待客らはスタンディングオベーションで迎え、ジョナさんとマディソンさんは彼に駆け寄り「素晴らしかった」と称えた。

なおこのスピーチの一部始終はTikTokに投稿され、現在630万回以上の再生回数と77万件超えの「いいね」を獲得している。この嬉しいサプライズに対しサムさんは「多くの人に影響を与えることができたようで良かったです」と話している。



画像は『Waldron Fam 2021年7月20日付TikTok「We are so lucky to have you in our lives Sam!」』『The Mirror 2021年9月20日付「Groom’s younger brother leaves room in tears at emotional speech about couple」(Image: Jonah Waldron / SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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