燃えつきてしまった…「頑張りすぎる人」に起きやすい3つの症状【公認心理師が解説】

8

2021年09月25日 22:11  All About

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

All About

写真仕事や家事、勉強や就活など、休養も取らずに頑張りすぎていると、心のエネルギーが燃えつきて「バーンアウト」してしまうことがあります。バーンアウトとはどのような状態なのか、予防法・対策法を含めて解説します。
仕事や家事、勉強や就活など、休養も取らずに頑張りすぎていると、心のエネルギーが燃えつきて「バーンアウト」してしまうことがあります。バーンアウトとはどのような状態なのか、予防法・対策法を含めて解説します。

バーンアウトとは何か、リスクの高い人の特徴とは?

仕事や家事、人間関係や将来への不安など、私たちを取り巻く環境はストレスだらけ。ストレスフルな状況のなかで頑張りすぎると、ある日突然、心身ともに疲弊してやる気が起こらなくなってしまうかもしれません。この状態を「燃えつき症候群」(バーンアウト)と呼びます。強いプレッシャーにさらされながら頑張っている人によく見られます。

「感情労働」の記事でも触れましたが、医療職や介護職など対人支援の職業にもバーンアウトは多いものです。長時間、感情を制御して働くと精神的に消耗します。心を込めて対応しても、必ずしも期待通りの結果が返ってくるとは限りません。

また、誠心誠意取り組んできた仕事に成果が現れない場合にも、バーンアウトはしばしば生じます。立ち上げたプロジェクトがうまくいかない、開発した商品が売れない、新規事業の成果が出ないなどの場合がそうです。

それだけでなく、ワンオペ育児を頑張る母親、猛勉強の成果が表れない受験生、就職活動で疲弊する学生、婚活や妊活で疲弊する女性など、頑張っても結果に結び付かない場合、バーンアウトのリスクが高まります。

バーンアウトに悩む人に見られる3つの症状とは?

「バーンアウト」のリスクを測る指標に、アメリカの心理学者マスラックが開発した「バーンアウト尺度」があります。これは、バーンアウトを起こす人によく見られる次の3つの症状を測定する尺度です。

1)情緒的消耗感……心身ともに疲れ果てた感じ
2)脱人格化……人を人とも思えなくなる感じ
3)個人的達成感の減退……取り組んでもやりがいを得られない感じ

バーンアウトに近づくと心身共に疲弊し、疲れ果ててしまいます(情緒的消耗感)。感情が摩耗して他人のことなどどうでもよくなり、事務的な対応しかできなくなります(脱人格化)。目標に意味を見出せず、やる気を失ってしまいます(個人的達成感の減退)。

バーンアウト対策1. 一つのことだけにのめり込みすぎない

バーンアウトを防ぐためには、どうしたらいいのでしょう? まず大切なのは、一つのことにのめり込みすぎないことです。

仕事熱心な人は仕事が終わっても勉強を怠らず、休みもそこそこに仕事のことだけに集中することが多いものです。家事・育児に励む主婦、受験勉強や就職活動に追われる学生、婚活や妊活に励む人も同じでしょう。

意識が一つのことだけにとらわれていないか、目標達成のために身を削って頑張りすぎていないか、自分自身を振り返ってみましょう。何かに夢中になり、目標に向けて頑張るのはすばらしいことですが、気晴らしや心の支えも必要です。

仕事だけでなく家族との時間も楽しんでいる。子育てだけでなく自分の時間もキープしている。勉強や就活だけでなく部活や友だち付き合いも充実している。このように、気晴らしや心の支えを大切にしていると、バーンアウトのリスクを減らすことができます。

バーンアウト対策2. コーピング・レパートリーを増やす

多様なストレス対処法を「コーピング・レパートリー」と呼びますが、気分転換の手段を複数持ち、充実させることが大切です。

散歩をしながら、気持ちよい外気に触れてリフレッシュする。たまには映画を観て、心から感動する。店先で心ときめく雑貨を見つけて、幸せな気分に浸る。こうしたさりげない喜びは、自分を心からリラックスさせてくれるものです。

気心が知れた人とじっくり話すことも、よい気分転換になります。グチを聞いてもらうだけで気が晴れ、漠然と感じることを言葉にするだけでも気持ちの整理がつくものです。

バーンアウト対策がうまくいかないときには

バーンアウトのリスクを感じたときには、ぜひ上記の2つの対策を行ってみてください。うまく取り組めない場合には、カウンセリングを利用するのもお勧めです。

カウンセラーと対話をすることで自分の考え方や行動のパターンに気づくことができ、無理のないライフスタイルの築き方や気分転換の取り入れ方を発見することができます。

色々な方法を試しても気分の落ち込みや焦燥感、イライラが解消されない場合には、治療が必要な状態なのかもしれません。心の専門医への相談を検討してみるといい思います。早めに治療を始めれば、早めの回復が期待できます。つらいときにはぜひ一人で悩まずに相談してみてください。

大美賀 直子プロフィール

公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラー、キャリアコンサルタントの資格を持つメンタルケア・コンサルタント。ストレスマネジメントやメンタルケアに関する著書・監修多数。カウンセラー、コラムニスト、セミナー講師として活動しながら、現代人を悩ませるストレスに関する基礎知識と対処法について幅広く情報発信を行っている。
(文:大美賀 直子(公認心理師))

このニュースに関するつぶやき

  • 努力に見合った結果が出なかった場合でも「燃え尽き症候群」になるんですねexclamation & question大きな目標を達成したことで打ち込めるものなくなって、一時的にやる気が無くなる状態を指していう言葉だと思っていました。
    • イイネ!0
    • コメント 0件
  • キチガイじみた職場を出たり入ったりの連続の末、10年ぶりくらいにマトモな職場にたどり着いたおかげで、ここ一年燃え尽き症候群でしたわ。最近やっと生活を見直そうとする余裕が出来たとこ。
    • イイネ!1
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(3件)

ランキングライフスタイル

前日のランキングへ

ニュース設定