湖で溺れた妹の頭を水面に持ち上げ、自ら犠牲になった13歳姉(英)

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2021年09月26日 04:11  Techinsight Japan

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亡くなった13歳のニッキーさん(画像は『The Mirror 2021年9月23日付「EXCLUSIVE: Girl, 13, sacrificed herself to save her sister after lake floor suddenly collapsed」』のスクリーンショット)
英オックスフォードシャー、ウィットニーにあるダックリントン湖で7月中旬、13歳のニコール・サンダースさん(Nicole Sanders、以下ニッキーさん)が流され死亡した。湖底が突然崩れ、溺れた妹の頭を水面に持ち上げて助ける一方で、自らが犠牲となった。『The Mirror』が事故の様子や、その後の家族や市の対応などについて報じた。

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事故が起きたのは7月18日のことで、ニッキーさんは岸からあまり離れていない浅瀬で、妹ティーガンちゃん(Teagan、10)と友達の男の子の手を繋いで遊んでいた。

湖にはニッキーさんの母アマンダ・ホームズさん(Amanda Holmes)の友人を含む大人3人が子供4人を連れて訪れており、アマンダさんは現場にはいなかった。

アマンダさんはその日の午後、友人から「ニッキーが見つからない」と連絡を受けて「何か悪い予感がした」と明かしており、当時のことを次のように語った。

「3人は水深が腰よりも低い場所で遊んでいたそうです。私が『湖では泳がず、水浴び程度にしてね』と言い聞かせていたので、娘はそれをしっかり守っていました。しかし3人が立っていた湖底が突然崩れ、子供たちは大人の見ている目の前で溺れ出したのです。ニッキーは小さな身体を精一杯使い、妹の頭が水面から出るように押し上げていたようです。」

「大人たちは先にティーガンともう1人の男の子を救助しましたが、ニッキーだけが流されてしまい水中に姿を消したのです。」

「すぐに救急隊が呼ばれてニッキーの捜索が始まりましたが、見つかったのは25分後でした。ニッキーは水深9.1メートル(30フィート)の岩棚の端で発見され、その日遅くに病院で亡くなりました。肺に水が溜まり心停止を起こしていたようで、病院のスタッフは2時間かけて娘を救おうとしてくれましたが、もう手遅れでした。ニッキーは自分を犠牲にして妹を救ったのです。」

実はダックリントン湖は1980年代中頃、市の道路を作るために砂利や石が採取されていた場所で、その後人工湖として生まれ変わっていた。


娘の死を受けて、アマンダさんは地元市議会に「湖を埋め立て、跡地に木や花を植えて欲しい」と訴え、このように述べた。

「ダックリントン湖は安全な場所であると信じ、長い間家族連れで訪れていました。しかし実際は砂利採取場として利用され、深く危険な場所でした。娘に起きたことは誰にでも起こり得るのです。まず湖が危険であることを多くの人に知ってもらいたいのです。」

アマンダさんの訴えに対して市は「湖周辺には危険であることを示す警告の看板が立てられている。今後は学校やレスキューサービスを通し、湖の危険性を知ってもらうための教育を行っていく」と回答しているものの、湖には今もアクセスが可能だという。


ちなみにトルコでも今年7月、湖で溺れた3歳男児を救おうと家族5人が亡くなった。その中でも9歳女児は、湖底で3歳の弟と手を繋いで死亡しており、多くの人の涙を誘った。

画像は『The Mirror 2021年9月23日付「EXCLUSIVE: Girl, 13, sacrificed herself to save her sister after lake floor suddenly collapsed」(Image: ITV News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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  • ジフォン島編で、主人公に溶岩に落とされた妹オークを1秒でも生き残そうと持ち上げた兄オーク・・・人間も魔物・魔族も生きるのに必死であり、家族・兄弟を大事にするものだ。
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