BTSが伝え続ける可能性と希望 国連総会でのスピーチと「Permission to Dance」パフォーマンスで果たした役割

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2021年09月26日 10:01  リアルサウンド

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写真BTS「Permission to Dance」
BTS「Permission to Dance」

「新しく始まる世の中で、お互いに“ウェルカム!“と言えたら良いと思います」


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 BTSが9月20日、米ニューヨークで開かれた国連総会特別行事「持続可能な開発目標(SDGs)モーメント」開会セッションに出席。未来世代と文化のための大統領特別使節として、スピーチとパフォーマンスを行なった。


 「私たちは今日、未来世代の話を伝えようと来ました」。リーダーのRMの挨拶から始まったメンバーのリレー演説は約6分半。全世界の10代、20代がこの2年間どのように過ごしてきたのか、その声に耳を傾け、共感し、同じように感じた一員として言葉を紡いでいく。そんなふうに準備をすることができるのも、世界各国にARMY(ファン)がいるBTSならでは。


 「入学式、卒業式が取り消しになったということも聞きました。人生で必ず記念したい瞬間であっただろうにすごく残念で悔しかったことでしょう。私たちの場合は準備したコンサートツアーが取り消しになって悔しい思いをもしましたし、やり遂げたかったことをしばらく恋しく思ってきました」と明かしたJUNG KOOK。


 J-HOPEが「気候変動が重要な問題ということはみんな共感しますが、どうするのが最善の解決方法だと話すのは本当に容易ではありませんでした。決めつけて話すには難しいテーマのようです」と語ったように、これはすぐに解決とはいかない難しい話題。しかし国連総会という大きな舞台に立ちながらも、いつものコミュニケーションと変わらぬ様子で語りかける彼らの言葉によって、自分ごととして身近に感じた人も少なくなかったのではないだろうか。


 誰も知ることのできない未来に向けて、どのように生きていくのが正解なのか。自分たちで考え、答えを探し出していくのだとRMは続ける。なかでも、Vが「私たちの未来に対してあまり暗く考えないほうがいい。私たちが主人公の話のページがしばらく残っていますが、エンディングが決まっているように話してほしくありません」というポジティブなメッセージも印象的だった。


 先の見えないことに対して、私たちはついネガティブに考えてしまいがちだ。“知らない”、”わからない”ということに対して、人はひどく臆病になる。ときには、自分自身を守ろうと攻撃的になることさえある。もちろんリスクに向けて対策は必要ではあるものの、必要以上に暗く考えてしまうのは、新しく踏み出す足をすくませてしまうもの。「世の中が止まったと思いましたが、少しずつ前に進んでいます。すべての選択は変化の始まりだと信じます。エンディングではなくて」と、RMが日々を憂い下を向きそうになる私たちを勇気づけてくれた。


 そして、BTSが今できることだと信じたこと。その答えの一つが「Permission to Dance」のパフォーマンスだ。この夏、ファン参加型のダンスチャレンジ企画『Permission to Danceチャレンジ』を実施。世界中のARMYから寄せられた動画でひとつのMVを完成させたことも記憶に新しい。


 そんな彼らが、今度は国連本部をステージに歌い踊る。身を包んだスーツは、サスティナブル(持続可能)を追求するアップサイクリングブランドのものだという。どんなものを手に取るか、一つひとつの選択が、未来を作っていくということを示したかったのではないだろうか。


 その姿は、まさに祈りのパフォーマンスだった。古代より人は舞踊で自然への感謝や穏やかな環境への願いを表現してきた。社会が豊かになるにつれて、自然への祈りから人々の心を奮い立たせるエンターテインメントとしての側面が強くなっていったが、その根源の部分は変わらないように思う。世界が少しでもいい方向に進んでいくように。変化に怖気づくのではなく「ウェルカム!」と言ってこれからを歩いていく世代に。「Permission to Dance」は、自分たちで選択し、一歩踏み出すことが必要なこれからの世代の応援歌として響き続けるに違いない。


 とはいえ、新たな一歩には様々な意見が飛び交うのもまた事実。BTSのもとに届く声も絶賛するものだけとは言えない。9月22日にアップされたV LIVE動画では「最初は、BTSって歌手なのにお前たちが言って何をするんだって声もすごく多かったけど、正直僕たちは全部わかっててそういう役目で来たんです」とSUGAが語り、「僕たちの影響でたくさん見ていただけたなら、僕たちの役割は果たしたと思います」とJINも続けた。


 様々な角度からの声があってこそ、世界はカラフルに輝くもの。そして、その声は関心を持つことからスタートする。BTSは今、世界の大きな問題を私たちの目の前にまで届けてくれる力を持ち、その影響力を最大限に活かせるように奮闘している。その姿そのものに、私たちは大きな可能性と希望を感じるのだ。「可能性と希望を信じれば、予想外の状況でも、道に迷うのではなく新しい道を発見するようになる」と。彼らと共に、よりハッピーなエンディングを目指して、私たちのストーリーを続けていきたい。(佐藤結衣)


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