財政難の京都市「なぜ今、地下鉄に新車導入?」 市民から疑問の声

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2021年09月26日 16:00  まいどなニュース

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写真新型車両の内部。座席のない「おもいやりエリア」もある
新型車両の内部。座席のない「おもいやりエリア」もある

 京都市が財政難に陥り、市営地下鉄も乗客減により経営健全化団体に転落する中、地下鉄烏丸線に新型車両が導入されることになった。京都新聞社の双方向型報道「読者に応える」のLINE(ライン)には「経営状況が厳しい中で必要か」といった意見が複数寄せられている。市交通局に車両開発の経緯や必要性を聞いた。

【写真】新型車両では、車いすやベビーカーの優先スペースが増設されている

 烏丸線に新型車両が導入されるのは、1981年の開業以来初めて。来春に運行を始める予定だ。

 なぜ今、新型車両を入れることになったのか。交通局によると、最大の理由は、現行車両が使用に耐えられるのは40年程度と想定されていることにある。それ以上使い続けると、故障や事故の恐れもあるため、初期の車両については更新を決めたという。

 交通局は2012年に車両新造の検討を始め、19年度に鉄道車両メーカーと契約を締結した。1両あたりの費用は約2億円で、予備の部品を含めると総額約110億円に上るという。今後は毎年2編成ずつ導入し、25年度までに20編成のうち9編成を順次更新していく予定だ。

 残る11編成は、1988〜97年の製造で比較的新しく、さらに10年程度は使用できるため、今のところ更新の予定はないという。

 新型車両の導入には、メリットも多いと交通局は説明する。車内には車いすやベビーカーのスペースを増設し、表示もユニバーサルデザインを取り入れるなど、現行車両よりバリアフリー化が進む。電力消費が3割ほど減るので、省エネやコスト削減の効果もある。自動列車運転装置(ATO)も搭載。ホームドアのある京都(京都市下京区)や四条(同)などの駅で正確な位置に停車させるのが容易になるため、運転士や車掌の負担が軽減されるという。

 こうした利点がある新型車両だが、不運にも市営地下鉄の最も苦しい時期にデビューが重なってしまった。新型コロナウイルスの感染拡大による利用者減少で収支が悪化。経営健全化団体に転落し、経営立て直しのため値上げが検討課題に上がっている。市自体も税収減で財政危機に直面しており、門川大作市長は「地下鉄に財政出動する考えはない」と明言した。市民感情として、車両更新を手放しで喜べない状況にある。

 交通局は「地下鉄を市民生活の足として維持していくためには、車両新造が必要だった。故障や事故を未然に防ぐためにも、キャンセルは考えていない」と市民に理解を求めている。

(まいどなニュース/京都新聞・浅井 佳穂)

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  • ■防衛費1.1兆円、コロナ対策に回すと… (東京新聞 TOKYO Web:2020年7月26日) https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1979420738&owner_id=67611045
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  • 事故が起きればなぜいつまでも古い車両使ってたんだと非難するに決まってる。
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