「人気作品、安く仕入れる」=加藤容疑者、相場に詳しく―偽版画事件

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2021年09月27日 14:00  時事通信社

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時事通信社

 偽版画事件に関与したとして逮捕された元画商加藤雄三容疑者(53)について、美術界からは「人気作品を安く仕入れると評判だった」「まるで絵を『金の道具』としか見ていないかのようだった」との声が上がる。

 同業の男性によると、加藤容疑者は東京都内の出版社を20代で辞め、実家がある大阪に戻った。しばらく父親が経営する古書店を手伝い、数年後、画廊「かとう美術」を立ち上げた。「(画廊には)いつもいなかった。いろいろな百貨店と取引し、相場価格には詳しかった」という。

 オレンジや赤色の派手なジャケットを好んで着ていたという加藤容疑者。別の美術関係者は「専門性が感じられず、ブローカーのように絵を右から左に流していた印象だ」と語る。

 警視庁は1月、犯罪収益が含まれる可能性があるとして、金融機関に要請し、残高計6億2000万円に上る加藤容疑者の会社名義の複数口座を凍結した。

 同業の男性は「若い頃は絵が好きだったと思う。その思いをどこに置き忘れたのか」と悲しげに語った。 
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