「彼女の夢が僕の夢」 夫婦ともに代表取締役、妻に事業継承を計画中の羽場夫婦

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2021年09月27日 17:00  AERA dot.

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写真【夫】羽場一郎 [65]イデア 代表取締役社長:はば・いちろう◆1956年、兵庫県生まれ。高校卒業後、ファッションデザイナーを志し専門学校の夜間部に通いながらマーケティング会社に勤務。30歳で独立した後、自社ブランドideacoを立ち上げる。近い将来、妻に事業承継を計画している/【妻】羽場和代 [43]Kukkia 代表取締役、クリエイティブディレクター:はば・かずよ◆1977年、大阪府生まれ。高校卒業後、ボストン留学を経て米国のアパレル店に勤務。2008年に起業し、木のぬくもりを生かしたおもちゃブランドkiko+、gg*を運営。米国、欧州、アジアにも拠点を置き海外展開する
【夫】羽場一郎 [65]イデア 代表取締役社長:はば・いちろう◆1956年、兵庫県生まれ。高校卒業後、ファッションデザイナーを志し専門学校の夜間部に通いながらマーケティング会社に勤務。30歳で独立した後、自社ブランドideacoを立ち上げる。近い将来、妻に事業承継を計画している/【妻】羽場和代 [43]Kukkia 代表取締役、クリエイティブディレクター:はば・かずよ◆1977年、大阪府生まれ。高校卒業後、ボストン留学を経て米国のアパレル店に勤務。2008年に起業し、木のぬくもりを生かしたおもちゃブランドkiko+、gg*を運営。米国、欧州、アジアにも拠点を置き海外展開する
 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。2021年9月27日号では、イデア代表取締役社長の羽場一郎さん、Kukkia代表取締役の羽場和代さん夫婦について取り上げました。


【20歳上の上司にプロポーズ、元バンドマンの夫とファン…夫婦の軌跡を見る】
*  *  *


(家族構成)夫62歳、妻40歳で結婚、ウサギのmochiと暮らす。


【出会いは?】起業直後の妻が、夫が経営する会社に営業メールを送り、アポを取り付けた。


【結婚までの道のりは?】妻が経営する会社の社員旅行先のハワイに夫と母親を招待し、公開プロポーズを企画、プレウェディングパーティーを手配した。社員や母親が見守る中で無事、プロポーズしてもらうことに成功した。


【家事や家計の分担は?】料理が趣味の妻が炊事を、洗濯や縫い物などは服飾出身の夫が担い、お互い得意な分野を担当する。家計はディベート制で、大きな出費の都度相談。


夫 羽場一郎[65]
イデア
代表取締役社長


はば・いちろう◆1956年、兵庫県生まれ。高校卒業後、ファッションデザイナーを志し専門学校の夜間部に通いながらマーケティング会社に勤務。30歳で独立した後、自社ブランドideacoを立ち上げる。近い将来、妻に事業承継を計画している


 彼女と初めて食事した際、サックスを吹くというのでジャムセッションに誘ったら、その場の空気が一変しました。全員のエネルギーが高揚し、これまでにないサウンドができる感覚があったんです。周囲にパワーをくれる彼女の持ち味は、仕事でも家庭でも発揮されています。


 年齢的に潮時が近づいていると考え、妻に事業を継承することにしました。僕はデータ重視の企業経営をしてきましたが、妻は直感重視。PDCAを無視してひたすらDOで突っ走っています。僕が築いたデータ経営と優秀な部下たちに、彼女のセンスと行動力が加わることで、ブランドを新しいステージに引き上げてくれると期待しています。


 妻はわがままで手がかかる女性だけど、僕にとってはそれが魅力で、無茶な要望になんとか応えていくのが楽しい。僕は禅寺の生まれのせいか何に対しても執着がなく、夢や目標も持たないタイプでしたが、妻が僕の人生に彩りを与えてくれました。今は彼女の夢が僕の夢です。



妻 羽場和代[43]
Kukkia
代表取締役、クリエイティブディレクター


はば・かずよ◆1977年、大阪府生まれ。高校卒業後、ボストン留学を経て米国のアパレル店に勤務。2008年に起業し、木のぬくもりを生かしたおもちゃブランドkiko+、gg*を運営。米国、欧州、アジアにも拠点を置き海外展開する


 創業した会社を33年も続けている夫は経営者の大先輩で、少し前までは教わることばかり。でも最近になって、SNSマーケティングなど私のほうからシェアできるノウハウが増えてきました。彼のビジネスを継承したら、海外展開の経験を生かしてブランドの魅力をグローバルに発信していきたいと意欲を燃やしています。


 この夏、ようやく夢だったふたりのマイホームを手に入れました。庭で夫が育ててくれたハーブで私が料理の腕をふるい、会社のスタッフやその家族を呼んでパーティーを開くのが結婚当時からの夢でした。大切なスタッフの子どもたちと、子ども好きの夫が無邪気に遊ぶ姿を見るのが幸せです。


 幼いころ、職人肌の祖父が私の細かいリクエストを全部叶えた理想のお人形の家を作ってくれました。大好きなこの祖父に、彼はいろんなところが似ています。いつまでもカッコいい、私だけのおじいちゃんのような夫でいてほしいな。


(構成・森田悦子)

※AERA 2021年9月27日号


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