白鵬引退 なりふり構わぬ「相撲道」に賛否両論「貴乃花と同じ時代なら結果は違う」

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2021年09月27日 17:00  AERA dot.

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写真2021年7月、名古屋場所の千秋楽で、照ノ富士を下し、優勝を決めてほえる白鵬(C)朝日新聞社
2021年7月、名古屋場所の千秋楽で、照ノ富士を下し、優勝を決めてほえる白鵬(C)朝日新聞社
 横綱・白鵬が現役引退する意向であることがメディアで一斉に報じられた。7月の名古屋場所で千秋楽の大関・照ノ富士戦で全勝決戦を制し、昨年春場所以来45度目の優勝。全勝優勝は自身の歴代最多記録を更新する16度目で、一人横綱の優勝は戦後最多の19度目と新記録を次々と打ち立てた。6場所連続休場明けでの優勝は横綱大鵬の5場所を抜いて最長のブランク。結果的にこの名古屋場所が、現役最後の場所となった。


【写真】2001年優勝決定戦で武蔵丸を破り優勝した「鬼の形相」の貴乃花
 白鵬は取組後の優勝インタビューで、「右ひざがボロボロで言うことを聞かなかったので、この一番ですべてをかけようと思って気合い入れてやりました。まさかこの年で、全勝で優勝できるなんて、場所前は思わなかったので本当にホっとしている」と安どの表情を浮かべていた。


 今後の目標を聞かれると、「これで横綱として899勝。あと1勝で900勝なので1勝目指して頑張っていきたいと思います」と誓ったが、所属する宮城野部屋に新型コロナウイルス感染者が出た影響で9月の秋場所を全休。戦う炎が消えてしまったのかもしれない。


「激闘を繰り返して心身共に限界は近かったと思います。色々言われてきましたが、樹立した記録は今後もなかなか破られることはないでしょう。白鵬は決してエリートではない。来日した時は体が細くて、来日した際にもスカウトの声がまったくかからなかった。モンゴルの帰国直前に宮城野部屋への入門が決まり、努力を積み重ねて番付を駆け上がっていった。まさに史上最強の横綱といってよいと思います」(スポーツ紙記者)



 22歳2か月の史上3位の年少記録で横綱になると、モンゴルの先輩・朝青龍が現役引退して「1人横綱」の期間が長かった。横綱在位84場所、通算1187勝、幕内1093勝はいずれも最多記録。ただ、称賛する声が多かったかというとそうではない。かち上げなどの取り口や、土俵でガッツポーズするなどの態度が「横綱としての品格を欠く」と批判された。





 皮肉にも全勝優勝した最後の名古屋場所も、相撲内容が物議を醸した。14日の大関・正代戦は仕切り線から目いっぱい遠ざかり、両足が俵にかかりそうな位置で腰を落として場内がどよめいた。奇襲が功を奏して浴びせ倒しで勝つと、千秋楽の照ノ富士戦は立ち合いで左手を出して立つと、右から強烈なかちあげ。離れてから張り手を繰り出し、四つに組み止あった後は小手投げで、勝負を決めた。照ノ富士が前に倒れると、白鵬は右こぶしを突き上げるガッツポーズで雄叫びを上げた。なりふり構わず白星をつかむ執念が、白鵬の「相撲道」だったのかもしれない。


 白鵬引退の一報は大きな反響を呼んだ。SNS、ネット上では、「色々あったが、間違いなく史上最強の横綱だと思う。全盛期の勝ちっぷりは衝撃的だった。こんなに長く横綱として活躍した力士もいないでしょう」と功績をたたえるコメントがある一方で、「白鵬が強いことに異論はない。でも、日本人力士が情けなさすぎるよ。反則技を見過ごす相撲協会もおかしい。貴乃花、曙、武蔵丸と同じ時代なら力でねじ伏せされて、エルボーみたいなかち上げもできなかっただろう。史上最強だとは全く思わない」という反論も。


 現役引退後は後進の育成に当たるとみられる。賛否両論あったが、現役時代は己の「相撲道」を貫いた。親方になり、どんな力士を育てるのか楽しみだ。(牧忠則)


このニュースに関するつぶやき

  • 自称「平成の大横綱」は、新人親方から特別待遇。で、好き勝手やりたい放題の挙げ句に、相撲協会を牛耳れない…で、弟子を見捨てて逃亡と恨み節。それは良いんだ、相撲協会。
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  • 北の湖と朝青龍と白鵬が好きですね。
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