偽作流通、全国に影響=百貨店は対応に奔走

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2021年09月27日 21:00  時事通信社

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時事通信社

 美術界を揺るがした偽版画事件。業界団体などによると、偽作は少なくとも人気画家4人の作品で確認され、影響は多方面に及ぶ。偽作が疑われる作品は全国に流通している可能性があり、取り扱いのあった百貨店は購入客への連絡や返金手続きに追われている。

 百貨店大手のそごう・西武は偽版画問題が発覚した昨冬、調査を開始。2009〜20年に取り扱った作品のうち、偽作が疑われる計71点を回収して真贋(しんがん)鑑定した。その結果、一部で偽作が見つかり、購入客への返金手続きを進めている。

 丸善ジュンク堂書店は4月、偽作の疑いがある藤田嗣治の作品を04〜05年、東京と大阪、京都、岡山の4都府県の店舗で扱っていたと発表した。

 10〜20年に兵庫や福岡など9都道府県で数十点を販売していた大丸松坂屋百貨店も顧客への連絡や返金に追われている。担当者は偽作について、「非常に専門的な技術で作られており、判定が困難だった」と話した。

 「日本には版画専門の鑑定機関がなく、鑑定書がないまま作品が売買されている」。関係者は長年、偽作が見抜かれなかった背景に、業界特有の事情が影響しているとの見方を示す。

 ある画廊の男性は「業界の低迷により、百貨店では美術品を専門的に扱う人材を育てる余裕がなくなっている」と指摘。取引先の選定が甘くなり、「売り上げが出る業者を安易に出入りさせるようになった」と話している。 

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  • 作者本人が存命の場合は、オフィシャルギャラリーで買うのが絶対安全。
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  • 所詮は投機対象の汚れたモノだ、今更感しかない
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