カシオ、高校教師を対象に「高校におけるICT教育」の実態を調査

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2021年09月28日 10:01  Techable

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全国の小中学校では、「GIGAスクール構想」のもと1人1台端末体制の構築が進んでいます。高校では、日常的に端末を活用して学んだ生徒が入学してくる時代を見据え、環境整備や授業でのICT活用が進んでいくようです。

そんななか、カシオ計算機株式会社は、全国のICT化が完了している高校(以下、整備校)と、完了していない高校(以下、未整備校)の教師各206名、計412名に対し、2021年8月13日〜15日の期間で「高校におけるICT教育の実態調査」と題したンターネット調査を実施。高校におけるICT教育の課題、現場の教師が抱えている悩みなどを「教師目線」で明らかにしています。
教師が思う、ICT教育の課題同調査によると、未整備校の教師への質問から67.5%が今後「ICTを活用したい」と答え、ICT導入・活用への期待感が高いことがわかりました。一方で、整備校の教師でICTを「積極的に活用している」と回答したのは約37%に留まる結果となっています。

整備校の教師の回答によると、使用しているツールやアプリで困ったことの上位は「使い方の習得に時間がかかる(42.2%)」や「ノートと同じような操作性とは言えず、操作が難しい(36.9%)」といった「使い方」に関するものが占めていました。また、未整備校の教師が今後使用するツール・アプリに最も期待することは「操作が簡単で誰でもすぐに使いこなせる(64.6%)」「端末の機種に依存せず使用できる(48.1%)」など、整備校での課題を反映したような結果となっています。

また、全校(整備校・未整備校)を対象とした質問「ICT化を進める上で、不安なことや課題だと思うこと」では、「教師間の意識にギャップがある(50%)」「端末支給後のサポートがない(38.8%)」「ICTに関する研修が不十分(35.7%)」となりました。
ICT教育に期待することICTの具体的な活用方法として、整備校では「教材のビジュアル化(75.4%)」「課題のオンライン配布・提出(51.9%)」などが上位に(複数回答)。全校を対象とした「ICTを活用して、どのようなことを実現したいと考えますか(複数回答)」という質問では、「教材のビジュアル化(60.9%)」「課題のオンライン配布・提出(45.6%)」に加え、「授業や課題の準備業務を効率化させたい(45.9%)」という回答が上位に挙がっています。

これらの結果から、教師は教材のビジュアル化による生徒の理解促進や業務効率化に期待してICTを活用している(活用しようとしている)ことがわかるのではないでしょうか。
カシオの「ClassPad.net」今回調査を実施したカシオは、電子辞書や関数電卓の他、オンライン学習ツール「ClassPad.net(クラスパッド ドット ネット)」を提供し、高校教育をサポートしています。

「ClassPad.net」は、2021年4月にβ版を、9月1日に正式版をリリースした総合学習プラットフォーム。インストール不要で端末の機種やブラウザに依存せず使えるクラウドアプリです。

現在は、高校6教科(国語、英語、数学、理科、地理・歴史、公民)を中心にどの授業でも使えるVer1.0を提供中。機能としては、カシオの電子辞書「EX-word」から厳選したコンテンツを閲覧できる「オンライン辞書」や、多彩な機能を使ってオリジナルのノートを作れる「デジタルノート」、先生・生徒間でのコミュニケーションを実現し、オンライン授業にも対応できる「授業支援」、グラフや図形を動かして理解や知識の定着を促進する「数学ツール」などを搭載しています。

このたびの調査を受け、放送大学教授の中川一史氏は、「教師が求めているツールとして『簡単操作』がキーワードになっています。この点で、『ClassPad.net』は大いに強力なツールとなるでしょう」とコメントしました。

PR TIMES
カシオ計算機株式会社

(文・Higuchi)

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