20XX年、東京はお菓子の炎に包まれた…? 女子高生がペロペロキャンディを武器に戦う前代未聞の物語!

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2021年09月28日 20:11  ダ・ヴィンチニュース

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写真『アメノフル』(たけぐし一本:原作、みたらし三大:漫画/集英社)
『アメノフル』(たけぐし一本:原作、みたらし三大:漫画/集英社)

 東京はペロペロキャンディによって壊滅した……。「えっ、どういうこと?」と言いたくなるバトル漫画『アメノフル』(たけぐし一本:原作、みたらし三大:漫画/集英社)を紹介したい。

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“世界に2つとない特別なキャンディをあなたに”そんなキャッチフレーズの「トイトイキャンディ」が発売になるところから物語は始まる。だがそれを舐めた人々に、お菓子を自在に生み出せる能力が発現した。まるで夢のよう? しかしその能力をもった人間たちは“お菓子使い”と呼ばれ、人々から恐れられる存在になる。

 なぜなら彼らはお菓子を武器にでき、都市を壊滅させることができるほどの破壊力をもつ者さえいるからだ。東京は、たった1人のペロペロキャンディ使いが「アメを降らせた」ために、廃墟と化した。

 前代未聞のぶっとんだ世界観、ちょっとおかしなキャラクター、そしてド迫力のお菓子バトルが魅力の本作に、ぜひついて来てほしい――。

ペロペロキャンディの汚名を返上するために戦うヒロイン

 主人公の水瀬ツムギ(みなせつむぎ)は甘いお菓子が大好きな女子高生。品行方正、成績優秀なうえに自他ともに認める美少女である。そんな彼女には秘密があった。それは「ペロペロキャンディのお菓子使いであること」だ。

 もしそれがバレでもしたら逃げるしかない。もちろんツムギは東京を壊滅させた犯人ではないが「あれは自分がやったのではない」と言っても信じてはもらえないのだ。なぜなら、犯人は未だに見つかっていないし「能力になるお菓子の種類はかぶらない」からである。

 東京壊滅から5年。ツムギが正体を隠して生きる現在、その能力で犯罪に手を染めるお菓子使いたちが多数現れていた。彼らに対抗するのは“お菓子警察”こと、正義のお菓子使いたちの組織「ルセット」だ。ちなみにペロペロキャンディは悪魔のお菓子とされ、その能力者は「ルセット」のなかで最高のターゲットになっていた。

 ある日ツムギは、襲ってきたドーナツのお菓子使いを、隠していたペロペロキャンディの能力で倒してしまう。その現場に遅れて「ルセット」の隊員である三鳥ミサキ(みどりみさき)が現れた。能力を見ていないが、その場は彼女1人だったことで、彼はツムギがお菓子使いではないかと疑う。

 そんななか、逃走したドーナツ使いがツムギの前に現れた。彼女は、かけつけたミサキのピンチをペロペロキャンディで救ってしまう。信じてもらえなくてもツムギはずっと誰かに言いたかったのだ。「東京を破壊したのは…私のペロペロキャンディじゃない」と。

 すると今度は強力なマカロン使いが出現。人を襲い始めたために、ミサキはそちらへ呼ばれる。その隙に姿を消そうとしたツムギだが「お菓子なんて大っ嫌い!」と泣き叫ぶ子供へ、マカロンが襲いかかる瞬間、能力を使って助けた。

 ツムギはミサキと共闘してマカロン使いを倒したあと、彼に「なぜ逃げ出さなかったのか」と聞かれてこう答えた。

私が自分でペロペロキャンディに汚名を着せた奴を見つけ出してぶっ飛ばす
だってこんな理由で…お菓子を嫌いになって欲しくない!

 こうして彼女は「ルセット」に入る意志を示し、“隠れず逃げない”新たな一歩を踏み出した。

ちょっと“おかしな”お菓子使いたちが繰り広げるスイーツバトルの行く末は

 本作の魅力は、やはりキャラクターである。主人公・ツムギの周りは、敵も味方もちょっとおかしな登場人物のオンパレードだ。

 まずミサキ。真面目だが、それも過ぎればおかしい。学校の廊下は何があろうと走らない、思ったことは口に出す。ツムギがお菓子使いのボロを出してもいないのに、いきなり「疑っている」とぶっちゃけるポンコツぶりを発揮、彼女にあほだと思われる。なお彼は努力家だが、驚くほど勉強はできない。

 2人と同じ高校の先輩、入江トウカ(いりえとうか)はかなりの天然だ。寝ぼけて左右違う靴下を履き、重要な書類の入ったバッグを置き忘れる。また「一般人に暴力をふるわない」「お菓子使い以外には能力を使わない」という組織のルールをいつも忘れてしまう。

 だがそんな彼女は「ルセット」最強の5人、通称“五菓子”の一角。ペロペロキャンディ使いを倒すと期待されている、バニラアイスクリームのお菓子使いである。トウカはすぐにツムギがお菓子使いだと見抜き、彼女を圧倒した。逆にその実力差でツムギは東京を壊滅させたペロペロキャンディ使いではないと判断し条件を出す。それは「ルセットに入って私に協力するのなら、君を黙認する」というものだった。

 もちろんツムギに異論はなく、「ルセット」に入隊するための試験に挑む。その会場にも出会いはあった。試験の責任者・雨内(あまない)は、ボケボケな雰囲気だが底の知れない迫力をまとう。海野マモル(うみのまもる)は、入隊前にもかかわらずルセットの正隊員を訓練で圧倒した実力をもつ。すぐに泣く“ビビり”だがトウカが好きでむやみに格好つけたがる。

 そして試験に乱入し「ルセット」志望者たちを次々に倒す謎のポップコーン使い。彼は強く、さらに自分のファッションセンスに根拠のない自信をもっていた。ツムギは「まじダセーなお前」とツッコミを入れる。

 こんなおかしな彼らの、ときにはハイテンション、ときにはシュールで間の抜けた会話も本作の魅力のひとつ。ぜひ注目してほしい。

 ペロペロキャンディのお菓子使いはなぜ2人いる? 敵のお菓子使いたちの目的は? そもそもトイトイキャンディとは誰が何のために作ったのか? 多くの謎をはらみつつ、大胆な構図と勢いで描かれる、お菓子使い同士の白熱した戦いはさらにヒートアップしていく。主人公はJK、武器はお菓子、ちょっとおかしなスイーツバトル、その結末や如何に。

文=古林恭

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