チャンピオンズリーグ(CL)・グループF第2節が29日に行われ、マンチェスター・U(イングランド)とビジャレアル(スペイン)が対戦した。
昨シーズンのヨーロッパリーグ決勝以来の再戦となったこのカード。大会初戦でヤング・ボーイズ相手に不覚を取ったマンチェスター・Uは、クリスティアーノ・ロナウドやジェイドン・サンチョ、ブルーノ・フェルナンデスらを前線に並べてこの一戦に臨んだ。
立ち上がりからペースを掴んだのはビジャレアル。7分、低い位置のビルドアップから左サイドのアルノー・ダンジュマにボールが渡り、カットインから際どいシュートを放つと、これはGKダヴィド・デ・ヘアが好セーブ。続く16分には、ダンジュマのクロスにパコ・アルカセルが頭で合わせるも、これもデ・ヘアが弾き出した。
その後もチャンスの続くビジャレアルは31分、裏へのロングボールに対しラファエル・ヴァランが処理を誤ると、アルカセルが決定機を迎えたもののわずかに枠を捉えられない。徐々に盛り返すマンチェスター・Uの攻撃をうまく封じると、44分にはジェレミー・ピノがカットインから再びゴールに迫るも、ここもデ・ヘアが立ちはだかった。
後半も主導権を手放さないビジャレアルは53分、マヌ・トリゲロスのスルーパスにダンジュマが抜け出すと、右足のアウトサイドでゴール前へクロス。するとこれに飛び込んだアルカセルが足の裏で合わせ、ついにデ・ヘアの壁を破って先制した。
反撃したいマンチェスター・Uは、メイソン・グリーンウッドの仕掛けからエリア付近でFKを獲得。するとキッカーのB・フェルナンデスは、ゴール前ではなくファーにふわりとしたボールを送り、これを待っていたアレックス・テレスがボレー。見事にミートされたボールはサイドネットを揺らし、マンチェスター・Uがセットプレーからのスーパーゴールで同点に追いつく。
逆転に向け勢いに乗りたいマンチェスター・Uは、75分にエディンソン・カバーニとネマニャ・マティッチを投入。すると79分、右からのクロスにファーのカバーニが頭で合わせるも、シュートはわずかに枠を逸れた。
するとこのまま同点で終わるかに思われた90+5分、左サイドのフレッジのクロスから、最後はファーでこぼれたボールをC・ロナウドが右足を振り抜く。これがビジャレアルのゴールを破り、ラストチャンスでの劇的な逆転ゴールとなった。
試合はこのまま終了。マンチェスター・Uが劇的勝利を収め、今大会初勝利となった。
次節は10月20日、マンチェスター・Uはホームでアタランタと、ビジャレアルはアウェイでヤング・ボーイズと対戦する。
【スコア】
マンチェスター・U 2−1 ビジャレアル
【得点者】
0−1 53分 パコ・アルカセル(ビジャレアル)
1−1 60分 アレックス・テレス(マンチェスター・U)
2−1 90+5分 クリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・U)