プレミアリーグ第7節が2日に行われ、チェルシーとサウサンプトンが対戦した。
公式戦2連敗中のチェルシーは、9月29日に行われたチャンピオンズリーグのユヴェントス戦からスタメンを5枚変更して試合に臨んだ。トレヴォ・チャロバーが最終ラインの一角に入り、ルベン・ロフタス・チークがマテオ・コヴァチッチとともに中盤を構成。ベン・チルウェルが左ウイングバックを務め、カラム・ハドソン・オドイとティモ・ヴェルナーも先発に名を連ねた。
チェルシーは4分に最初の決定機を迎える。セサル・アスピリクエタの斜めのパスからペナルティエリア右にヴェルナーが侵入。右足でシュートを放ったが、相手GKアレックス・マッカーシーのセーブに遭う。
9分、チェルシーが先制する。右コーナーキックからチルウェルがインスイングのボールを供給すると、ロフタス・チークが頭ですらし、ファーのチャロバーが押し込んだ。
サウサンプトンは21分、セオ・ウォルコットの落としからジェームズ・ウォード・プラウズが右足一閃。強烈なミドルシュートを放ったが、わずかに枠の左に外れる。
追加点が欲しいチェルシーは36分、ドリブルでゴール前まで運んだアントニオ・リュディガーのスルーパスに抜け出したロメル・ルカクがネットを揺らすが、オフサイドで得点は認められない。41分にはハドソン・オドイのクロスにヴェルナーが頭で合わせて押し込んたが、直前のプレーでアスピリクエタのファウルがあったため得点は取り消された。チェルシーは1点のリードで折り返す。
サウサンプトンは59分、古巣対決となったヴァレンティノ・リヴラメントがチルウェルに倒されてPKを獲得する。キッカーを務めたウォード・プラウズは、相手GKエドゥアール・メンディの逆を突いて成功し、アウェイチームが追いつく。
チェルシーは72分に決定機。ルカクのポストプレーからヴェルナーがペナルティエリアに侵入し、相手DFをはがしてゴール前で右足を振り抜く。しかし、相手GKマッカーシーの好セーブに阻まれてネットを揺らせず。
すると77分、サウサンプトンが退場者を出す。ジョルジーニョへの危険なスライディングタックルでウォード・プラウズにイエローカードを提示したマーティン・アトキンソン主審は、オンフィールドレビューで映像を確認してカードの色を変更。主将が一発レッドカードで退場となり、アウェイチームは残り時間を数的不利で戦うことになった。
攻勢を強めるチェルシーは、84分にサウサンプトンのゴールをこじ開ける。ロス・バークリーの鋭いミドルパスからアスピリクエタがペナルティエリア右に抜け出し、グラウンダーで折り返す。飛び込んだヴェルナーがダイレクトで押し込み、正真正銘の今季リーグ戦初ゴールを記録した。
89分、チェルシーがサウサンプトンを突き放す1点を奪う。メイソン・マウントの折り返しに合わせたルカクのシュートが右のポストに弾かれると、セカンドボールに反応したアスピリクエタのシュートもクロスバーに直撃。さらにこぼれ球からチルウェルがボレーを放つと、シュートは相手GKマッカーシーに反応されたものの、ゴールラインテクノロジーで得点が認められた。
試合はこのまま終了し、チェルシーは公式戦3試合ぶりの白星で今季リーグ戦5勝目となった。サウサンプトンは2連敗で開幕から7戦未勝利となった。次節、チェルシーは16日にアウェイでブレントフォードと、サウサンプトンは同日にホームでリーズと対戦する。
【スコア】
チェルシー 3−1 サウサンプトン
【得点者】
1−0 9分 トレヴォ・チャロバー(チェルシー)
1−1 61分 ジェームズ・ウォード・プラウズ(サウサンプトン)
2−1 84分 ティモ・ヴェルナー(チェルシー)
3−1 89分 ベン・チルウェル(チェルシー)