プレミアリーグ第7節が3日に行われ、リヴァプールとマンチェスター・Cが対戦した。リヴァプールのFW南野拓実はベンチ入りも出番は訪れなかった。
前節終了時点で唯一無敗のリヴァプールと、リーグ5戦無敗の昨季王者マンチェスター・Cが激突。リヴァプールは勝利したチャンピオンズリーグ(CL)のポルト戦と同じスタメン11人を起用。一方、CLのパリ・サンジェルマン戦で敗れたマンチェスター・Cは同試合からスタメンを2枚変更し、ガブリエウ・ジェズスとフィル・フォーデンが前線に入った。
序盤は一進一退の攻防が続いたが、徐々にマンチェスター・Cが主導権を握る展開となり、21分に決定機。ベルナルド・シルヴァが複数の相手に囲まれながらも粘り強くボールをキープし、ピッチ中央からファイナルサードまで侵入する。ペナルティエリア左へとスルーパスを通すと、抜け出したフォーデンが左足でシュートを放ったが、相手GKアリソンに阻まれた。
マンチェスター・Cは24分、ジョアン・カンセロのスルーパスからペナルティエリア左のポケットにケヴィン・デ・ブライネが侵入。左足を振り抜いたが、シュートは枠を捉えられない。前半はお互いに得点が生まれず、スコアレスで折り返す。
試合の均衡が破れたのは59分、後半になってから盛り返したリヴァプールが先制する。自陣右サイドでモハメド・サラーがカンセロをかわし、一気にファイナルサードまで加速。斜めの動きを見せたサディオ・マネにラストパスを供給する。自慢の快足で相手よりも先にボールへと到達したマネは、右足で相手GKエデルソンの脇の下を撃ち抜いてゴール左下へと流し込んだ
69分、マンチェスター・Cが試合を振り出しに戻す。右サイドのG・ジェズスはカイル・ウォーカーのオーバーラップの動きも利用して中央へと切り込み、十分に相手を引きつけたところでペナルティエリア左に展開。受けたフォーデンは角度のないところから左足を振り抜き、ゴール右下隅へと突き刺した。
リヴァプールは76分に勝ち越し点を獲得する。右サイドでカーティス・ジョーンズの縦パスを受けたサラーは、寄せてきたカンセロと入れ替わり、タックルを仕掛けてきたB・シルヴァも冷静にかわしてペナルティエリアに侵入。さらにキックフェイントでアイメリク・ラポルテを振り切ると、角度のないところから逆足の右足でゴール左隅へと突き刺した。
オープンな展開となるなか、81分にマンチェスター・Cが再び追いつく。中央のデ・ブライネが右足アウトサイドを使った絶妙のフライパスで左に展開し、受けたフォーデンは少し運んでグラウンダーで折り返す。これは味方に合わなかったが、こぼれ球に反応したデ・ブライネが左足を振り抜くと、シュートはマティプに当たってゴールに吸い込まれた。
87分、リヴァプールに絶好機が訪れる。右サイドで獲得したフリーキックからヘンダーソンがストレート系のボールを供給すると、飛び出してきた相手GKエデルソンはボールをパンチングできず、ファーのファビーニョにボールが流れる。ファビーニョは無人のゴールへと流し込もうとしたが、カバーに入ったロドリのブロックに阻まれてネットを揺らすことはできない。
試合はこのまま終了し、両者勝ち点1を分け合う結果となった。リヴァプールはリーグ戦2試合連続ドローとなったが、開幕からの無敗を維持した。マンチェスター・Cはリーグ戦連勝を逃したが、6戦無敗となっている。
次節、リヴァプールは16日にアウェイでワトフォードと、マンチェスター・Cは同日にホームでバーンリーと対戦する。
【スコア】
リヴァプール 2−2 マンチェスター・C
【得点者】
1−0 59分 サディオ・マネ(リヴァプール)
1−1 69分 フィル・フォーデン(マンチェスター・C)
2−1 76分 モハメド・サラー(リヴァプール)
2−2 81分 ケヴィン・デ・ブライネ(マンチェスター・C)
【スターティングメンバー】
リヴァプール(4−3−3)
アリソン;ミルナー(78分 J・ゴメス)、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン;ヘンダーソン、ファビーニョ、C・ジョーンズ;サラー、ジョッタ(68分 フィルミーノ)、マネ
マンチェスター・C(4−3−3)
エデルソン;ウォーカー、R・ディアス、ラポルテ、カンセロ;デ・ブライネ、ロドリ、B・シルヴァ;G・ジェズス、フォーデン、グリーリッシュ(66分 スターリング)