チェルシーとサウサンプトンの両指揮官がVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)への苦言を呈した。イギリスメディア『BBC』が伝えている。
2日に行われたプレミアリーグ第7節のチェルシーとサウサンプトン一戦は、ホームのチェルシーが3−1で勝利を収めた。しかし、この試合ではVARからの助言で判定が2度変更される場面があった。
1つ目は1−0とチェルシーリードで迎えた43分、カラム・ハドソン・オドイのクロスにティモ・ヴェルナーが頭で合わせ、ネットを揺らした。しかし、VAR担当のマイク・ディーン氏は攻守が入れ替わった場面でチェルシー側のファウルがあったと主審のマーティン・アトキンソン氏に助言。オンフィールドレビューの結果、ゴールは取り消しとなった。
2つ目は1−1で迎えた74分、ジョルジーニョに対してジェームズ・ウォード・プラウズがスライディングタックルをした場面。主審はイエローカードを提示したものの、VARからの指摘でオンフィールドレビューを行うと、ウォード・プラウズは一発退場に。残り時間を数的不利で戦うことになったサウサンプトンはその後2失点を喫して敗れた。
チェルシーを率いるトーマス・トゥヘル監督は試合後、ヴェルナーのゴールが認められなかった判定は信じられなかったと不満を爆発させた。
「私は非常に怒っていた。なぜなら、ゴールとは直接関係がないフィフティー・フィフティーの場面まで戻るようなことがプレミアリーグで起きると信じられなかったからだ。シーズン前からソフトコンタクトではなく、コンタクトゲームが必要だと理解していた。私たちは今日、ロンドンの真ん中で雨の中、激しい試合を行ったが、主審はゴールを認めなかった」
また、サウサンプトンを率いるラルフ・ハーゼンヒュットル監督はウォード・プラウズが退場となった場面を振り返り、VARの指示を受けて主審がオンフィールドレビューへと向かった瞬間に同選手が退場になると感じたことを明かし、VAR担当のディーン氏への不満を口にした。
「マイク・ディーンがVAR担当の時はいつも少し問題がある。なぜなら、正直に言うと彼とは良い歴史がないからね。高い位置からプレスをかける場合、時々今回のように少し遅れて行ってしまうことがある。私がこのクラブに来てから、マイク・ディーンがVAR担当の時にレッドカードを貰ったのはこれで3回目だ」