マスコミ史に残る「人権侵害」のあり様を呈する、眞子さま・小室圭さんバッシング――女性週刊誌の臆測・フェイクなんでもありの攻撃ぶり

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2021年10月06日 00:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 緊急事態宣言が解除された。知り合いのSNSには小さな飲み屋で誰もマスクをせず、ひしめき合い飲んでいる姿が。「やっと賑わいを取り戻しました!」とのことだが、大丈夫か――。

第572回(9/29〜10/5発売号より)
1位 女性週刊誌全誌が掲載している眞子さま&小室圭さんバッシング記事
2位 女性週刊誌全誌が掲載している嵐・櫻井翔&相葉雅紀の結婚“よいしょ”記事
3位 「水川あさみ『私が面倒見る!』ベッキー、春菜と事務所結成プラン」(「女性セブン」10月14日号)

 申し訳ないが先週に続き、また小室圭さん問題を。なにしろ女性週刊誌が、すごいことになっているから。特集タイトルを羅列しただけで、こんなあり様だ。

「小室圭さん『金銭トラブル』解決でねだる『天皇陛下のお墨付き祝言』」
「紀子さま怯える『小室佳代さんのVIP要求』」
「眞子さま&小室圭さんNY新婚家計簿『佳代さんへの仕送りは無理』」(以上、「女性自身」10月19日号)
「小室圭さんロン毛と目元激変に眞子さまの金切り声」
「眞子さま 雅子さまお別れ拒否! それでもこっそりウラで巨額持参金」
「小室母 傷病手当の不正受給疑惑 刑事告訴に眞子さま震撼」(以上、「女性セブン」10月14日号)
「眞子さま『父への懇願』と『NY就職先』」
「16歳以上の女性3000人に聞いた 眞子さま&小室さん結婚『祝福できる』と『祝福できない』が半々も…」(以上「週刊女性」10月19日号)

 しかもタイトルを見るだけでも、その攻撃っぷりがわかるというものだが、実際中身もひどい。

 例えば、「自身」。小室さんは天皇陛下から祝福の言葉をもらいたいと指摘。その理由はニューヨークで弁護士業務をする際、クライアントへのアピール材料にしたいと考えているからだって。これは宮内庁関係者のコメントだが、もちろん事実ではなく単なる臆測。さらに秋篠宮さまや紀子さまが恐れているのが小室母・佳代さんから、皇室行事の出席など “特別待遇”を要求されることだとも指摘される。もちろん、実際に秋篠宮さまたちが“怯えていた”のではなく、これも勝手な想像(妄想?)。

 また「セブン」や「週女」も同様に、眞子さまや小室さんの心中や行動を勝手に推測、想像(捏造?)し、それをもとにバッシングを展開している。まさになんでもあり。実際、先週「自身」が小室さんは会見に出席せず、眞子さまの単独会見になると断定調に報じていたが、これがフェイクだったことでも、それは明らかだろう。

 一連の眞子さま、小室さんに関する報道は、マスコミ史にも残る人権侵害報道だと思う。反論権のない、または反論することが困難な人間に対する誹謗中傷、やりたい放題というのが今回の小室さん報道の実態だから。そして、こうした報道が何年も続き、今回明らかになったのが眞子さまの複雑性PTSDという病状だ。この宮内庁発表に、一部で「マスコミ報道はいきすぎ」「人権侵害」などの声が上がったが、これはマスコミの自己反省というより、病気が明らかになって慌てて責任逃れしようとしたにすぎない。

 実際、「セブン」では今回の小室さん帰国の際、空港や警備に関する“特別扱い”をまるで小室さんからの要求かのように批判している。が、大挙して小室さんの帰国を待ち受け、尾行車やヘリまで用意して、その後を追跡しようとしたメディアスクラムぶりや、そのため現場で起こっていた混乱など、自分たちに都合の悪いことは見事にスルー。何が何でも小室さんのせいにするご都合主義を見せているから。

 そして小室佳代さんの金銭問題にしてもしかり。これまでの経緯を見ていると、佳代さんの元婚約者は、もはや問題を解決したくないのでは、とさえ思えてくる。小室さんサイドの“解決提案”では納得せず、ひたすら佳代さんの“誠意”を求める元婚約者。こうなると“金銭”ではなく元婚約者のメンタル、心の問題だ。しかし誠意とはややこしいもの。元婚約者が“誠意がない”とずっと納得しなければ、永遠に解決などしない話だ。だが、そんな元婚約者の主張を“正論”として同調すらするマスコミ。

 26日に婚姻届を提出し、その後会見をするという2人。ここでどんなことが明らかになるのか。これまでの報道が、どれだけ“勝手な想像”だったかを検証する大きな材料になるだろう。

 逆の意味でマスコミが大騒ぎしたのが、活動休止中の嵐・櫻井翔と相葉雅紀のダブル結婚報告。もちろん女性週刊誌3誌がこぞって取り上げているが、これまたすごい。

「嵐 櫻井翔と相葉雅紀結婚発表全舞台裏『ファンのために!!』W婚準備1年4カ月!」(女性自身)
「櫻井翔&相葉雅紀 『異例のW結婚発表』に秘めた嵐LOVE」(女性セブン)
「櫻井翔 相葉雅紀 仕事先での“異変”と“祖母の夢”」(週刊女性)

 タイトルからも明らかなように、ものすごい“よいしょ”と美“談”の嵐だ。この結婚発表は絶妙なタイミングで練りに練られたもので、それはファンのため! というものだったり、これまで2組のカップルが歩いた軌跡だったり、一途な思いだったり――。とはいえ、内容はこれまで報じられてきたもの以上ではない。特に新しい情報、ネタもなかったんだろうね。ひたすら祝福オンリーだ。

 確かに相葉は10年もの間、一途な愛を育ててきたかもしれない。でも櫻井は違うでしょ。あの二股問題はどうなったのか? 

 2020年に「週刊文春」(文藝春秋)が報じた“二股騒動”。それは今回の結婚相手A子さんと同棲していたマンションとは別のマンションで、櫻井がモデル風美女B子さんと密会していたというもの。しかもその前、これまた「文春」が櫻井とA子さんのベトナム・ハワイの婚前旅行をスクープ、同棲報道もなされたため、その言い訳を弁明しに行ったとされた。それからまだ1年余。B子さんとは穏便に別れられたのか!? それとも今後B子さんの逆襲があり得るのか!? 抜け目ない櫻井のことだから穏便説のほうが強いかもしれないが、B子さんの告発、ぜひ読んでみたかったなぁ。

 “芸能界イチ女に好かれる”という女優・水川あさみが、ベッキーと近藤春菜を引き連れ、新規事業や新事務所立ち上げの計画を進行中なのだとか。ベッキーといえば今年8月にサンミュージックから独立、春菜も19年に吉本興業とエージェント契約に移行しているという“共通項”がある。そして記事には気になるこんな記述が。

「(春菜は)個人事業主として吉本から仕事を請け負う形となったが、’21年に入ってレギュラー番組が減少するなど、不運続き」

 いや不運ではなく、必然だったのでは。19年に勃発した吉本興業闇営業事件際、吉本興業上層部に果敢に苦言を呈し、契約問題にも踏み込んだ春菜。そして吉本とはエージェント契約に移行したが、春菜は吉本から冷遇され、干されていく――。大手芸能事務所の圧倒的力とそれに屈するテレビ・芸能界にあって、女性3人の力の結集を期待したい。

このニュースに関するつぶやき

  • 小室親子は皇室と親戚になったのだから色々要求してくると思います。
    • イイネ!20
    • コメント 2件

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