発達障害・グレーゾーンの親子コミュニケーション 「やっていいこと」を具体的に伝えるのがコツ

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2021年10月15日 08:00  AERA dot.

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写真子どもの個性を認めて、「できること」に注目した声かけが大事だ(写真/gettyimages)
子どもの個性を認めて、「できること」に注目した声かけが大事だ(写真/gettyimages)
 発達障害・グレーゾーンの子どもたちとのコミュニケーションはどうすれば親子関係がうまくいくのでしょうか。子どもの特徴を「個性」と認めたくても、実際は怒ってばかりだったり、子育てに自信をなくしたり。少しでもお互いがラクになれるような、コミュニケーションのヒントを紹介します。教えてくれたのは、発達障害・グレーゾーンのお子さん3人の子育てをしながら、親の目線で具体的なコツやアイデアを発信する大場美鈴さんです。発売中の「AERA with Kids」秋号から一部抜粋します。


【図】5人に1人の子どもが悩んでいる! 発達障害と間違えやすいHSC「4つの性質」
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●子どもの特徴に合わせたベストな「声かけ」


 発達に凸凹がある子は、学校や生活上で困難を感じがちです。心配するあまり、親子の会話がこじれるという声は多く聞かれます。


「発達障害&グレーゾーンの子育ては大変ですよね。私も、長男が小学校になじめずトラブル続きだったときは、どうしたらいいか困りました」と言うのは3人の子を育てる大場美鈴さん。長男はASDの診断とADHD+学習障害傾向があり、次男と長女は、いくつかの凸凹がある“グレーゾーン”。 それぞれに特徴がある子どもたちにどう接すればいいか、試行錯誤を繰り返したといいます。


「できないことを叱っては、反省する日々。そんな子育てを変えたいと、独学でわが子に伝わりやすい“声かけ変換”を考えました」


 つい出そうになる小言を、一人ひとりの個性やがんばりを認める声かけに変える。その言葉の数々は、きっとどんな子でも親に言われてうれしいと思えるものばかり。


「障害のあるなしにかかわらず、褒められたらうれしいですよね。 親は誰でも“うちの子専門家”。各ご家庭でベストな接し方を模索する中で、わが家の声かけが少しでもヒントになればうれしいです」


●漢字が苦手な息子たちはどう受験勉強したのか


 大場家の長男と次男は、二人とも中学受験をし、私立の中高一貫校に通っているそう。その選択をしたのは長男が5年生の秋でした。


「息子自身が、中学は新しい環境で頑張りたいと言いだして。フリースクールなども考えましたが、通える範囲で、小規模で自由な校風の学校を見つけたんです。息子も気に入って受験を決めました」



 学習障害の傾向があり、得意不得意分野の差が激しかった息子さん。特に漢字は大の苦手でした。そこで大場さんは、まず長男が好きな「ゲーム」に目をつけます。


「『信長の野望』という戦国ゲー ムを与えたら見事にハマって。歴史が大好きになり、戦国武将の名前を覚えていくうちに、漢字にも興味を持ち始めたんです」


 塾には通わず、マイペースで得意分野を伸ばすことで学力がつき、 見事合格! 次男は漫画を使った勉強法で後に続きました。


「勉強も声かけと同じで、それぞれ理解しやすい学び方がある。できないことよりできることに目を向け、個性に合った勉強をすることが大切とわかりました」と大場さん。親子で力を合わせ、ベストな学習環境を掴んだのです。


●特徴ある子どもと寄り添うための3つのポイント


(1)その子の個性と世界観に寄り添って話をする。
 子どもは誰もが得意なことを持っています。我が子の興味・関心は何か、まずはじっくり観察することが大切。その世界観に寄り添って話をすると、ずっと伝わりやすく、子どもの可能性も広がっていきます。


(2)できないことより、「できること」を意識して見る。
 発達に凹凸があると、集団生活では苦手と感じることや叱られる機会が増えがち。せめて家では安心させてあげたいですよね。少しでも成長した点に目を向け、「よく頑張れたね」「挑戦しただけですごいよ」と頑張りを認めるクセをつけるよう意識しています。


(3)やってはいけないことでなく、「やっていいこと」を具体的に言う。
「ダメ!」「やめなさい!」などの禁止や命令は、状況を読みづらい子にはなかなか伝わりません。「走っちゃダメ」は「ゆっくり歩こうね」、「うるさい!」は「これくらいの声で話そう」など、具体的にやっていいことを伝えるほうが効果的です。


(取材・文 玉居子泰子)


※AERA with Kids 2021年秋号より抜粋。誌面では、このほかに発達障害&グレーゾーンの子どもに特に重要な7つの「声かけ変換」を紹介しています。ぜひご覧ください。


このニュースに関するつぶやき

  • 発達障害児の親は調べてみると自身が発達障害者である事が解る場合もある。まずは自分を知るのが 重要。自分の働き難い経験等を活かして子供の将来を考える。
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